アメリカ、テキサス。ロデオ界のスターだったマイク(クリント・イーストウッド)は、落馬事故以来、数々の試練を乗り越えながら孤独な生活を送っていた。そんなある日、元雇い主から、別れた妻に引き取られた十代の息子ラフォ(エドゥアルド・ミネット)をメキシコから連れ戻してほしいとの依頼を受ける。犯罪スレスレの誘拐同然の仕事。それでも、元雇い主に恩義があるマイクは引き受け、メキシコへ向かう。やがてマイクは、男遊びに夢中な母に愛想をつかし、闘鶏用のニワトリとともにストリートで生きていたラフォを発見。2人は連れ立ってアメリカ国境への旅を始める。そんな彼らの後を追うのは、メキシコ警察とラフォの母が放った追手。先に進むべきか、留まるべきか? 少年とともに、今マイクは人生の岐路に立たされる……。