静岡県静岡市の生まれ。立正大学社会福祉学部在学中の2000年、石原プロモーション主催の新人発掘オーディション“21世紀の石原裕次郎を探せ!”で、応募総数5万人以上の中からグランプリに選ばれる。数年間の基礎レッスンを受けたあと、石原プロ制作のかつてのヒットドラマの復活スペシャル版となる、テレビ朝日『西部警察SPECIAL』04で、ニューヨーク市警帰りの新人刑事・橘数馬役を演じて、俳優デビューを飾る。同年、石原慎太郎が亡き弟・裕次郎との絆を綴った自伝的小説をドラマ化したテレビ朝日『弟』では、青年時代の石原裕次郎役に抜擢。さらに、石原プロ代表の渡哲也が主演した平山秀幸監督「レディ・ジョーカー」04では、ビール会社社長誘拐事件の捜査に当たる若き刑事・合田雄一郎役で映画初出演も果たし、石原プロを挙げての大々的な売り出しで幸福なスタートを切った。翌05年には、やはり渡主演のテレビ朝日『熟年離婚』にレギュラー出演。渡が扮する父親に、離婚調停中の女性との結婚を反対される長男を演じた。以後も、同局『祇園囃子』05では来日したアメリカ国防庁軍事顧問の護衛をつとめる防衛庁のエリート、『風林火山』06では戦国武将・上杉謙信、06年より参加したTBS『渡る世間は鬼ばかり』では野村真美演じる岡倉家の四女・葉子の夫となる一級建築士と、ドラマ出演が相次ぐ。剛健なキャラクターや愚直なほどに真面目な男の役が多く、個性を発揮する機会がなかなか得られなかった面もあったが、07年、NHK『グッジョブ』で、異動により女性の力が強い職場に配属されて面食らう建設会社のプライドの高い営業マンを演じたあたりから、徐々に柔らかい物腰の芝居を体得していく。映画はその後、新城卓監督「俺は、君のためにこそ死ににいく」07で、特攻直前の空中戦で唯一生き残ったことに負い目を感じる特攻隊長の中西少尉を好演。08年の明治座『華々しき一族』で初舞台も踏み、10年のつかこうへい演出『飛龍伝2010・ラストプリンセス』では、黒木メイサ演じる全共闘委員長と禁断の恋に落ちる機動隊長を熱演した。テレビドラマはほかに、TBS『赤い奇跡』06、『水戸黄門』08、テレビ朝日『夫婦』06、『マグロ』『特命係長・只野仁』『おいしいごはん/鎌倉・春日井米店』07、『結婚』09など。11年のテレビ朝日『Dr.伊良部一郎』では、個性の強い患者たちにひけを取らない変人の精神科医・伊良部一郎をコミカルに演じ、ドラマ初主演をつとめた。