ロシア人の血をひき、本名はイサー・デムスキー。プロ・レスラー、ホテルのボーイ、劇場案内係などをしながらセント・ローレンス大学を卒業、文学士の学位を取る。舞台を志しアメリカ演劇アカデミーに学んだのちニューヨークの舞台に出演する。第二次大戦で海軍に入り、除隊後の45年連続ラジオ・ドラマやブロードウエイのショーに出演しているところをプロデューサーのハル・B・ウォリスに認められて契約(演劇アカデミー時代の同級生ローレン・バコールの推薦ともいわれる)、46年のパラマウント映画“Strange Love of Martha Ivers”(「呪いの血」の題でテレビ放映。バーバラ・スタンウィック、ヴァン・ヘフリン主演)でデビュー。出世作はスタンリー・クレイマー製作の「チャンピオン」(49)。出世のためには冷酷非情の青年を演じて、その後の彼の一つのタイプを創造した。49年から自らプライナ・プロを興し製作に意欲を見せる一方、映画人としては早くから政治に関心を見せはじめ、また73年には監督にも乗り出した。43年ダイアナ・ディルと結婚、2児をもうけて51年離婚、54年フランス人のアン・バイデンと再婚、2児がある。64年夫妻で来日。183cm、79kg。髪はブロンド、瞳はグリーン。2020年2月5日、カリフォルニア州ロサンゼルスの自宅にて逝去。享年103歳。