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鑑賞方法別データ数
映画館 1,833,476 213
レンタル 596,866 14
購入 124,684 11
VOD 559,021 120
テレビ 923,739 101
その他 158,585 10
鑑賞日 2025/03/06  登録日 2025/03/28  評点 70点 

鑑賞方法 選択しない 
3D/字幕 -/-
いいね!レビューランキング 634位

お約束のニッポン

 ケーリー・グランドの最後の映画出演作が日本を舞台にしての作品だったとは意外だった。ちょうど60歳ぐらいだったと思うが本作以降映画には出ていない。ちょっと早すぎる引退のような気もする。
 中盤まではひょんなことで若い独身女性のクリス(サマンサ・エッガー)と同居することになったグラントの狭いアパート内でのドタバタが面白く描かれる。
 以前であればここからふたりのラブコメが始まるのだろうがそこは年齢差を考慮してかグラントは既婚の紳士という設定。その後転がり込んできた建築家志望の青年で兼オリンピック選手でもあるデイヴィス(ジム・ハットン)とクリスを結びつけるキューピットとして奔走することになる。であるからしてグラントは最初から最後まで画面をせわしなく動き回ることになっているので実質の主役に収まっているわけだ。
 ロマコメとしてはまずまずといった出来だと思うが、やはり東京オリピックというビッグイベントを題材にして、実際に東京でのロケも敢行され、そこを背景にしてハリウッドスターのグラントが動き回っていたということが今見ると貴重に思える。
 おじぎギャグとかお座敷での座ったり立ったりのギャグ、和服美女との滑稽なやりとりなどなど外人から見たヘンな日本もお約束である。さらに友人のソ連選手がらみでスパイの容疑をかけられるデイヴィスの騒動なども挿入して冷戦期の滑稽さもパロっている。
 ほとんど狭いアパート内でのドタバタで終始しているけど、ところどころで外でのロケがインサートされ高度経済成長期の日本の街並みが映り込む。外国のカメラの切り取リ方が興味深かった。
 何のことか気になっていたタイトルはデイヴィスが出場する競技種目由来だったんですね。ようやく腑に落ちた。