ファンタジー映画の傑作

1999年の作品。
３時間超えの大作です。
あの｢ショーシャンクの空に｣のフランク・ダラボンが監督。
1990年代のハリウッド映画は本当に豊作でした。
ファンタジー映画の括りでは、本作が一番印象に深い。
特に主人公ジョン・コーフィのキャラが際立ってました。
２女児殺人事件の犯人として死刑の有罪判決を受けたのだが、実は善行の人。全知全能の神秘の力を宿し、不治の病をも治してしまう神がかり的な離れ業をやってしまう男であった。
そう話すと、神の子イエス・キリストを彷彿させてるようである。ただ、イエスは万人を愛せたがジョン・コーフィは違った。悪人に罰を与える人間的な面を持っていたのである。
それ故にストーリーは勧善懲悪になっていて、悪行の酬いは必ず受けるものだということになってると思いました。

トム・ハンクスは看守のポールを演じていたが、いつもの優等生的な役柄ではなかったです。ポールは慈愛と冷徹を合わせ持ったキャラクター。看守という立場上、それを表に出さないようにする役作りが良かった。
心の中の葛藤を上手く演出してたと思います。目で語るような表情が素晴らしかったです。

最後になりますが、これほどレビューを書くのが難しい作品はなかったですね。
後にジワとくるような傑作だっただけに、言葉にするのに苦労しました。