うつ病の良薬とは！？

うつ病がテーマになっている作品。
以前、私の家族がうつ病を患ったことがあり響きに響いた。患者本人が一番辛いのだが、その家族も色々辛い。
一つ言えるのは、治療には家族の協力が絶対に必要である。そこのところを妻ハルさんを演じた宮﨑あおいさんが上手く演出していた。夫ツレ（堺雅人さん）がうつ病と診断されてから回復するまでに、夫に寄り添うことで病気に向き合うことで人間として成長する姿が良かった。
観終わった後は、心が温まりました。

結婚式では、どの夫婦も神様に死が二人を分かつまで、苦楽があっても分かち合うことを誓う。
いい時はどの夫婦も円満であろう。しかし苦しい時は、お互いに感情的になったりして仲がギクシャクしがちである。そういう時にこそ、夫婦の真価が問われるのだと私は思う。本作が言いたいことは夫婦の絆であると私は思う。

このストレス社会。今後も自身や自身の家族がうつ病に襲われることは十分にありえるだろう。運悪くそうなった時は、劇中のように患者さんに｢アナタの存在が必要である｣ことを伝えてほしい。
恥ずかしながら、過去の私は自分や周囲の人々の承認欲求をバカバカしく思っていたタイプであった。あまり人に寄り添うことはしなかった。
でもそれは違うんですよね。一つの声で、人を勇気づけられたりするのです。
その方が豊かな心を持った家族になれるような気がします。
うつ病に苦しむ方々に励ましになるような良い映画でした。