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以前はTサイトで映画レビューを書いてました。閉鎖に伴い 、こちらでお世話になることにしました。
宜しくお願いします(^-^)
備忘録としてレビューを書いてますので、気儘にやらせて頂きます。尚、評点については私の好みかどうかを基準にしてます。決して、作品の優劣ではありません。

MY BEST MOVIE

サウンド・オブ・ミュージック

フォロー 17
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レンタル 596,661 3
購入 124,523 3
VOD 555,921 137
テレビ 921,859 84
その他 158,322 7
鑑賞日 -  登録日 2025/01/14  評点 70点 

鑑賞方法 選択しない 
3D/字幕 -/-
いいね!レビューランキング -位

英国陸上界の栄光の裏には、、

1924年開催のパリ五輪で、陸上100mと400m競争で金メダルを獲得した実在の2人のランナーを描いた作品である。
英国陸上界の栄光を前面に出してはいるが、当時の時代背景も知ることも出来る。

本作は、一般的なスポーツ映画とは一線を画す。どちらかと言うと、第一次世界大戦が終わってからの英国の事情が見えてくるからだ。
ユダヤ人に対する差別意識、キリスト教の安息日故に日曜日のレースを欠場しようとする敬虔なクリスチャンの選手、五輪のアマチュア主義、そして五輪がプロパガンダ的な祭典であったことが濃密に描き出されている。
現代ではそれらが、全てなくなってしまっている。
舞台がケンブリッジ大学ということもあり、五輪が経済的に裕福な選手たちの祭典に見えてしまった。

人種差別、宗教の信仰、五輪のプロ排除、戦後社会での士気高揚のためのプロパガンダ目的での五輪の在り方など、話は時代を感じさせるものばかりであった。

登場人物たちは基本的に富裕層のものばかりでなので、作品は格調高く作り込まれている。
そんな上流階級の若いオリンピック選手であっても、様々な制約に縛られていて、もどかしさを感ぜずにはいられなかった。
また選手たちにアフリカ系が一人もいなかったことにも注目したい。これには、白人至上主義を強く感じてしまう。

現在の文化や政治事情に右往左往しないオリンピックになったことは、素晴らしいことだと思います。
ただ、オリンピックの歴史の一部を知る上で、この「炎のランナー」に存在意義があるのだと思います。