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     KINENOTE DATA       前日比
会員数 54,731 1
総鑑賞データ数 7,066,422 1,021
総レビュー数 933,423 160
鑑賞方法別データ数
映画館 1,834,721 309
レンタル 596,936 16
購入 124,741 7
VOD 559,951 235
テレビ 924,422 193
その他 158,681 23

男の争い

  • おとこのあらそい
  • Du Rififi chez les Hommes
  • ----

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  • 平均評点

    81.8点(18人)

  • 観たひと

    26

  • 観たいひと

    7

  • レビューの数

    5

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 フランス
製作年 1955
公開年月日 1955/9/22
上映時間
製作会社 パテ・シネマ
配給 東和
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

解説

オーギュスト・ル・ブルトンの小説を原作者のル・ブルトン、「七つの大罪」のルネ・ウェレル、監督のジュールス・ダッシンの三人が脚色し、「裸の町」のジュールス・ダッシンが監督、「快楽」のフィリップ・アゴスティニが撮影を担当する。音楽は「恐怖の報酬」のジョルジュ・オーリック。主なる主演者は「ガラスの城」のジャン・セルヴェ、「二百万人還る」のジャニーヌ・ダルセー、「筋金を入れろ」のマガリ・ノエル、ペルロ・ヴィタの仮名で出演する、ジュールス・ダッシン、など。なおシャンソン「ル・リフィフィ」の作詞はジャック・ラリュ、作曲はフィリップ・ジェラールである。

あらすじ

五年ぶりで出獄するトニイ(ジャン・セルヴェ)を迎えたジョウは、昔の恩義を忘れず、トニイに一旗挙げさせようと、仲間のマリオと共に宝石商ウェブ商会に押し入る計画に彼を誘った。だがトニイはその前に妻のマドーに会いたかった。彼女はピエールの経営しているナイトクラブ「黄金時代」の女給頭だが、今ではピエールの情婦になっているという噂だった。妻の不倫を確かめたトニイの肚はきまった。ジョウたちはミラノから金庫破りの名人セザール(ペルロ・ヴィタ)を呼んで、警戒厳重なウェッブ商会を襲撃し、二億フランの宝石を奪いとることに成功した。その帰りがけにセザールは、抽斗の中の指環をそっとポケットに忍ばせ、一夜かりそめの契りを結んだ「黄金時代」の歌手ヴィヴィアナ(マガリ・ノエル)への贈物にした。警察のスパイでもあったピエールはこの指環を見てセザール一味が金庫破りをしたことを感づき、一味を直接強請ることを考えた。そこで、まずセザールを捕えて口を割らせ、マリオのもとに赴いて宝石の隠し場所を追求したが、頑強に口をつぐんでいるので、これを殺した。最後の手段として、ピエールはジョウの一粒種トニオを誘拐し、その代償に宝石を要求した。事態を知ったトニイは仲間の掟に従ってセザールを処分すると、トニオが監禁されているサン・レミの別荘からトニオを救い出した。一方、ジョウは室石を換えて得た金を持って、サン・レミに向った。それを知ってトニイは引返したが、ジョウはピエールの兇手に倒れていた。死闘の末、トニイは瀕死の重傷を負いながらも、首尾よくピエール一味を全滅させ、流れる血に意識も絶え絶えになりつつ、トニオを母(ジャニーヌ・ダルセー)のもとに送り返すのだった……。

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  • 鑑賞日 2024/11/28

    登録日 2024/11/30

    評点 70


    鑑賞方法 選択しない 


    ギャングに幸せはない

    フランスのギャング映画なのでみんな死ぬのかなと思ったらその通りで、定石通りでした。悪いことをしていい人生などあり得ないということ。劇中で妻たちがいうギャング非難の言葉が一番印象的でした。


  • 鑑賞日 2023/03/04

    登録日 2023/03/04

    評点 100


    鑑賞方法 レンタル 

    字幕


    緊迫感ものすごい無音の強盗シーン

    全編にわたって緊迫感が続く、ジュールス・ダッシン監督の傑作ノワール!
    とりわけ、無音の強盗シーンは緊迫感ハンパない!

    トニーなる男が知人ジョーと会い、トニーは5年間刑務所にいたこと、ジョーの罪まで被ったことが描かれる。そして、妻子のいるジョーが強盗計画を立てると……怒涛の展開を見せる映画。

    出所した男、(黒澤明の『七人の侍』みたいな)ワル集め、綿密な強盗計画、「強盗四人組vs最新式警報器」、強盗現場付近の警官の存在、仲間のささいなドジ、ワルの女、誘拐、脅迫、尾行、銃撃戦などなど、ノワール映画に必要不可欠なことが網羅されて描かれているような印象を受けた。

    何と言っても、ジュールス・ダッシン監督作品の特徴である「ロケシーン」が見事。
    本作は「赤狩り」でハリウッドを追われたジュールス・ダッシン監督が、フランスを舞台にして撮ったもの。
    本作で、カンヌ国際映画祭~監督賞を受賞している。
    また、監督みずから「イタリア人金庫破り師」を演じている。

    これほど面白いクライム映画は、なかなか無い。
    傑作!


  • 鑑賞日 2019/09/24

    登録日 2019/09/23

    評点 90


    鑑賞方法 購入/DVD 

    字幕



    赤狩りでハリウッドを追われたジュールズ・ダッシンがフランスで撮ったクライムサスペンスの傑作。

    5年ぶりに出所した男トニー(ジャン・セルヴェ)は、仲間たちとともに宝石収奪をまんまと成功させる。しかし、仲間の金庫破りセザール(ダッシン自ら出演)が女に与えた指輪から、敵対するグリュテール一味に犯罪を知られてしまい、報酬を巡る血みどろの抗争が始まっていく・・。

    中盤のクライマックス、30分弱にわたる無声の金庫破りのシークェンスは超有名(「トプカピ 」や「オーシャンズ」を彷彿させる)だ。そのほかにも、男のシルエットを背景にマガリ・ノエルがタイトルソングを歌う場面や、トニーが子供を奪還するためにパリの街を奔走する場面など、目に焼きつくような映像が多々あり、魅了される。

    だがこの作品の空気感は、終始眉間に皺を寄せ、刑務所で拗らせた肺病がらみの咳をするジャン・セルヴェの陰鬱な姿に支配されている。ぶっちゃけ冒頭から負けフラグが立ちまくっており、いかに負けていくのかということを予期しながら、犯罪の進行や男たちの抗争を見ているような気分になるのだ。
    それを負け組男の美学と感じて痺れるか、アホかと呆れて突き放すか・・(私自身はアホやなあと思いながらもどうしようもなく痺れてしまいました、笑)。

    Arrow AcademyのDVDにて鑑賞。画質・音質問題なし。仏語音声、英語字幕(中途半端にわかる仏語と英語字幕の二重の情報処理で異様に脳が疲れる。映像に説得力がある作品なので、字幕はない方がいいかも)。特典はイントロダクションとトレーラーのみ。邦版DVDは本DVDの10倍価格。


  • 鑑賞日

    登録日 2014/10/18

    評点 90


    鑑賞方法 テレビ 


    無音楽の金庫破り

    窃盗罪で5年の刑期を終えて出所したトニー(ジャン・セルヴェ)は、ポーカーで負けが続いて、昔馴染みのジョー(カール・メーナー)に電話をかけ助けを求める。ジョーは美しい妻と可愛い5歳の息子と暮らしていた。5年前、トニーのおかげで投獄を免れたジョーは、トニーへの恩義を忘れず、すぐに金を持ってポーカー賭場に駆け付ける。トニーはその夜ジョーの家に暖かく迎えられ、団欒のひとときを過ごした(トニーがジョニーの息子トニオを可愛がる様子が描かれ、これは後半に向けての重要ポイントになります!)。
    ジョーと仲間のマリオは、トニーに一旗あげさせようと宝石強盗の計画に誘う。トニーはいったん断り、妻のマドーに会いに行った。しかし彼女はトニーの宿敵ピエールの情婦になっていた。それを知ったトニーはジョーの計画に乗る。さらに、ミラノから呼んだ金庫破りの名人セザール(ペルロ・ヴィタ=ジュールズ・ダッシン!)が加わり、警戒厳重な宝石店の金庫から、二億フランの宝石を奪うことに成功する。
    この約22分にわたる金庫破りのシーンは無音楽でセリフもほとんどなく、黙々と金庫破りの作業をする男たちの様子が、暗闇に浮かぶような映像で緊張感たっぷりに描かれます。このシーンは、ダッシン監督と音楽担当のジョルジュ・オーリック(フランス六人組の一人)の間で音楽の付け方について意見の食い違いがあり、「音楽をつけろ」と言う監督に対して、作曲家は「つけないほうがよい」と主張し、ついには監督が折れたのだそうです。全編カッコいいジャズ風の音楽が流れる中、この22分の無音楽は大変異色で際立っています!(本作の見どころの一つです!)
    宝石強盗が成功して喜ぶ4人の仲間たち。が
    物語はここからでした。金庫破りのセザールは指輪を一つ持ち出して、ピエール(トニーの妻の愛人)の店で逢った女性歌手と一夜限りの関係を持ち、指輪を彼女に贈った。ピエールはその指輪からトニーの一味が金庫破りをしたことを嗅ぎつけ、それを自分の物にしようと動き出した…!
    ピエールに脅迫され、マリオの名前を出してしまうセザール。一味にナイフを突き付けられてもトニーを裏切らず殺されてしまうマリオ。そしてジョーの愛息トニオが一味に誘拐されてしまった!
    トニーはジョーの息子トニオを助けるため、単身敵のアジトに乗り込むが!トニーを愛していながら宿敵ピエールの情婦になったマドーや、息子を誘拐されたジョーとその妻…、それぞれの思いが交差し、息もできないほど緊迫した終盤戦を迎えます
    映像はあらゆる場面がフォトジェニックでキマッてます!
    カンヌ国際映画祭(55) 監督賞受賞
    ぜひご覧ください。


  • 鑑賞日 2005/08/22

    登録日 2013/12/25

    評点 80


    鑑賞方法 購入/DVD 

    字幕


    あのジュールス・ダッシン

    ダッシンは「真昼の暴動」で痺れまくったので、どうも他の作品はわりを食って、点が辛くなってしまう。
    期待値がデカすぎるのである。
    日記を読むと、何とこの2005年の前日に「街の野獣」を見ているではないか。

    以下、日記を転載。
    これは「街の野獣」より、いい。
    強盗ギャングものでは白眉である。
    台詞のない31分?にわたる強盗シーンが最高。

    そのあとの展開は、ちょっとおつるが、ラスト、子供がおもちゃのピストルをもてあそぶあたり、ダッシンの才気を感じる。
    こんな才人を、赤狩りでハリウッドは追放したのだ。