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総鑑賞データ数 7,049,001 541
総レビュー数 930,067 101
鑑賞方法別データ数
映画館 1,829,151 157
レンタル 596,658 7
購入 124,520 6
VOD 555,784 126
テレビ 921,775 101
その他 158,315 12

ナイルの娘

  • ないるのむすめ
  • 尼羅河女兒
  • Daughter of the Nile
  • 平均評点

    66.3点(42人)

  • 観たひと

    77

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    6

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 台湾
製作年 1987
公開年月日 1990/8/18
上映時間 90分
製作会社 綜一股[イ分]有限公司
配給 エンボディメント・フィルムズ
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

キャスト

(C)1987 Scholar Multimedia Co., Ltd /(C)2016 Taiwan Film and Audiovisual Institute All rights reserved.

解説

日本のコミック「ナイルの娘」に熱中する少女の眼が捉えた台北の夜の闇に生きる青春群像を、独特の静寂の中に描く「悲情城市」の監督侯孝賢の、自伝的作品系列から離れた異色作。製作は呂文仁、脚本は朱天文、撮影は陳懐恩、音楽は陳志遠、張弘殻が担当。出演は楊林、高捷ほか。2024年7月20日より、4Kデジタル修復版を『台湾巨匠傑作選2024』にて劇場上映(配給:オリオフィルムズ)。

あらすじ

母を数年前に癌で亡くして以来曉陽(楊林)は、兄曉方(高捷)や妹の面倒をみている。家、夜学、そしてバイト先の夜のファースト・フードショップが彼女の場所。彼女にとってジゴロの兄の経営する金持ち女相手のレストラン“ピンクハウス”の眩いの世界はまるで彼女の読みふける日本のコミック「ナイルの娘」の中のように非現実的な幻想的な場所だった。都市台北は神秘の都、バビロン。そして兄のジゴロ仲間阿三(楊帆)は彼女のメンフィス王。しかし、やはり彼女にとっては家が現実だった。警官として他の町で勤務する父(崔福生)は兄と衝突を繰り返し、隣に住む祖父(李天祿)は言葉が聞き取れない。そんなある日阿三は組織の掟を破り、ヤクザの情婦と恋に陥ちて、ついには殺されてしまう。曉方は「ピンクハウス」を閉じ、盗みを繰り返すようになるが、やがて姿を消してしまう。そして勤務中の事故で寝込むようになってしまった父親の看病をする日々を送っていた曉陽はある日、曉方が盗みに入って殺されたとの新聞記事を見つけるのだった。幻想の世界が音を立てて崩れてゆくのを感じる曉陽の眼に映るのは今や不気味なほど静まり返った家の佇まいだけだった。

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  • 鑑賞日 2024/12/11

    登録日 2024/12/12

    評点 40


    鑑賞方法 映画館/東京都/文芸坐 


    バブル時代の日本の影響を受けて ネタバレ

    日本はバブルに突入。その影響を強く受けた台湾の若者たちの青春ドラマ。
    窃盗で稼いだ資金でホストクラブのような店をもった兄。「ナイルの娘」という日本の漫画が憧れの世界という妹はその店のヤンチャな男が好きだった。しかし好きな男は敵対するヤクザとの抗争で死んでしまう。店を閉じることになった兄も、泥棒稼業に戻り事故死してしまう。
    喪失感を描くのが上手なホウ・シャオシェン。今回も主人公は理想と現実のあまりの大きな違いに愕然とするが、若い登場人物たちにまったく興味がもてなかった。


  • 鑑賞日 2021/07/23

    登録日 2021/08/13

    評点 50


    鑑賞方法 映画館/大阪府/シネヌーヴォ 

    字幕



    日本のコミック「ナイルの娘」を読み耽るシャオヤン。幻想的な異世界の物語は現実からの逃避と言えるけれど、シャオヤンの人物像がどことなく中途半端で、最初から最後まで乗り切れず仕舞い。不良っぽく見えても不良ではなく、真面目かと言えばそこまで真面目でもない。その不安定さが人間らしさではあるものの、彼女のキャラクターを薄くしてしまった感あり。ただ、80年代ファッション、中森明菜の「DESIRE」、ケンタッキーでのアルバイトと、日本にも通じる懐かしさはいっぱい。その辺りは、レトロ好きも相俟って楽しめた。が、台湾のアイドル歌手を主演に起用するも、救いのない物語でこれといって印象に残らないのが残念。


  • 鑑賞日 2021/04/30

    登録日 2021/05/01

    評点 50


    鑑賞方法 映画館/東京都/K’S CINEMA 

    字幕


    うっかりやってしまった ネタバレ

    3年前に鑑賞しているのに、間違って鑑賞してしまった。
    それも前回鑑賞したのと同様につまらないという感想しかなかっただけに、お金のもったいなさを感じました。

    さて、前回鑑賞したのを忘れていたくらいなので、前回と違うレビューを書きたいと思います。

    本作は日本の王家の紋章を読んでいる娘が主人公。
    マンガの方は知りませんが、口頭の説明より若くして死んだ王と青春の儚さを描いたものと思われる。
    そして、前に進むしかない現実が追い詰める若者たちを描いていると思います。

    しかし、散発的なエピソードにストーリーが繋がらない。
    だから、主人公の内面を全く描けておりません。
    主人公目線で語られる兄や恋人についても、単なるエピソードのみ。
    主人公は何に葛藤を持っていたのだろうかと思います。
    恐らく、当時の若者文化は上手く切り取っているような印象を受けるのですが、ただそれだけかと思います。

    主人公が働くケンタッキーで流れる中森明菜さんのデザイアーや、主人公の髪型が聖子ちゃんカット風なのに、マンガだけでなく日本の色を感じました。


  • 鑑賞日 2018/06/10

    登録日 2018/06/10

    評点 70


    鑑賞方法 映画館/東京都/K’S CINEMA 


    「王家の紋章」と現実

    #0470 K’s cinema「ナイルの娘」。1987年製作のホウ・シャオシェン監督作品をデジタルリマスター版で上映。当時の台湾のアイドル揚林が演じる娘がジゴロの兄の周囲に展開する非現実的な世界を細川智栄子の漫画「王家の紋章」に準え夢想する異色作だが、家族のドラマは他のホウ作品に通じるものがある。


  • 鑑賞日 2018/05/05

    登録日 2018/05/08

    評点 45


    鑑賞方法 映画館/東京都/K’S CINEMA 

    字幕


    時は止まらず、青春の終わりがやって来る ネタバレ

    ナイルの娘というタイトルですが、日本のマンガの「王家の紋章」のことのようです。
    本作は1987年の作品で、作品自体も大映ドラマを見ているような感覚があり、日本に影響を受けた作品かと思います。

    ただ、場面展開が粗く、ストーリーに追いつけませんでした。

    主人公の女の子は、昼はファストフード店でアルバイト。
    夜は夜間学校へ通い、家に帰ると家族の世話をしている。
    何かと苦労人で、マンガの世界に現実逃避をしたくなるのもわかります。
    最後にヒロインが魅せる涙に切なさがありました。


  • 鑑賞日 2018/04/28

    登録日 2018/04/28

    評点 60


    鑑賞方法 映画館/東京都/K’S CINEMA 

    字幕


    趣き異なるホウ・シャオシェン監督作品

    本日2018年4月28日、新宿K‘sシネマで開催『台湾巨匠傑作選2018』にて鑑賞。
    未見のホウ・シャオシェン監督作品だったので観た。
    この映画、デジタルリマスター版としての上映だったので、映像は綺麗だった。

    ある女性は「ナイルの娘」なる日本漫画(…これは台湾でのタイトル、日本でのタイトルは「王家の紋章」というらしい)を読んでおり、この女性を中心に恋人、家族の物語が描かれる。

    この作品と同年に発表された『恋恋風塵』とは趣きが全く異なるのは、本作で主人公を演じたのが有名アイドル起用したことからも映画製作姿勢が変わったからか……と思ったら、製作上の問題がいろいろとあった旨が、台湾映画祭パンフレットに書かれていた。