男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

NEWS

KINENOTE公式Twitter

乱(1985)

  • らん
  • Ran
  • Ran

amazon


  • 平均評点

    75.4点(533人)

  • 観たひと

    843

  • 観たいひと

    56

  • レビューの数

    88

基本情報

ジャンル 時代劇
製作国 日本 フランス
製作年 1985
公開年月日 1985/6/1
上映時間 162分
製作会社 ヘラルド・エース=グリニッチ・フィルム・プロ
配給 東宝=日本ヘラルド映画
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声 ステレオ
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督黒澤明 
脚本黒澤明 
小国英雄 
井手雅人 
製作総指揮古川勝巳 
プロデューサー原正人 
セルジュ・シルベルマン 
撮影斎藤孝雄 
上田正治 
撮影協力中井朝一 
プロダクションデザイン野上照代 
美術村木与四郎 
村木忍 
音楽武満徹 
録音矢野口文雄 
吉田庄太郎 
照明佐野武治 
編集黒澤明 
衣裳デザイナーワダエミ 
ゼネラル・プロダクション・マネージャーウーリッヒ・D・ピカール 
演出補佐本多猪四郎 
助監督岡田文亮 
スチール原田大三郎 
佐藤芳夫 
殺陣久世龍 
久世浩 
狂言指導野村万作 
プロダクション・コーディネーター黒澤久雄 

キャスト

出演仲代達矢 一文字秀虎
寺尾聰 一文字太郎孝虎
根津甚八 一文字次郎正虎
隆大介 一文字三郎直虎
油井昌由樹 平山丹後
加藤和夫 生駒勘解由
ピーター 狂阿彌
植木等 藤巻信弘
田崎潤 綾部政治
原田美枝子 楓の方
宮崎美子 末の方
井川比佐志 鉄修理
児玉謙次 白根左門
伊藤敏八 長沼主水
加藤武 畠山小彌太
野村武司 鶴丸

(C)1985 KADOKAWA/STUDIO CANAL

解説

シェイクスピアの「リア王」と毛利元就の“三本の矢”をベースに、戦国時代の武将の親子・兄弟の愛憎を描く日仏合作映画。監督・脚本は「影武者」の黒澤明で、小国英雄と井手雅人が協力している。撮影も「影武者」の斎藤孝雄と上田正治がそれぞれ担当。2017年4月1日より4Kデジタル修復版が順次公開(配給:KADOKAWA)。

あらすじ

過酷な戦国時代を生き抜いてきた猛将一文字秀虎は七十歳を迎え、家督を三人の息子に譲る決心をした。「一本の矢は折れるが、三本束ねると折れぬ」と秀虎は、長男太郎は家督と一の城を、次郎は二の城を、三郎は三の城をそれぞれ守り協力し合うように命じ、自分は三つの城の客人となって余生を過ごしたいと告げた。隣国の領主藤巻と綾部もこれには驚いた。しかし、末男三郎は三本の矢を自分の膝に当てて無理矢理へし折り、父秀虎の甘さをいさめた。秀虎は激怒し、三郎と重臣の平山丹後の二人を追放した。藤巻はその三郎の気性が気に入り、藤巻家の婿として迎え入れることにした。一方、太郎の正室楓の方は、秀虎が大殿の名目と格式を持っていることに不満を抱き、太郎をそそのかして親子を対立させた。実は楓の方は親兄弟を秀虎に滅ぼされた上、一の城もとりあげられているという過去をもっていた。太郎の態度に怒った秀虎は一の城を飛び出して二の城へ向かったが、二の城の次郎とその重臣、鉄、白根、長沼の野望は一の城を手中にすることにあったため、秀虎は失意のうちに三の城へ向かわざるを得なかった。だがここにも悲劇は待ちうけていた。太郎と次郎が軍勢を率いて秀虎を攻めてきたのだ。三の城は陥落、秀虎の郎党、侍女たちは全員討死し、太郎も鉄の鉄砲に狙い撃たれて死んだ。秀虎はこの生き地獄を目の当りにして自害しようとしたが太刀が折れて果たせず、発狂寸前のまま野をさまよい歩く。夫の死を知らされた楓の方は一の城に入った次郎を誘惑、正室の末の方を殺して自分を正室にするよう懇願した。その頃、藤巻の婿になった三郎のもとに、秀虎と道化の狂阿彌が行くあてもなくなっているという知らせが丹後から届いた。三郎は即座に軍を率いて秀虎救出に向かい次郎軍と対峙した。それを見守る藤巻軍と、あわよくば漁夫の利を得ようとす綾部軍。三郎は陣を侍大将の畠山にまかせ、丹後、狂阿彌と共に父を探しに梓野に向かった。果たして秀虎はいた。心から打ちとけあう秀虎と三郎。が、その時一発の銃弾が、三郎の命を奪い、秀虎もあまりのことに泣き狂い、やがて息絶えた。そして一の城は綾部軍に攻め込まれ、落城寸前だった。一文字家を滅ぼしたのは楓の企みだったとして、鉄は楓を一刀のもとに斬り殺した。梓野では、秀虎と三郎の死体を運ぶ行列が続き、彼方には以前秀虎が滅した末の方の生家梓城の石垣だけが見えている。その石垣の上には以前秀虎に命と引きかえに両眼をつぶされた末の弟の鶴丸の姿があった。

関連するキネマ旬報の記事

2017年5月上旬号

野上照代に訊く黒澤映画「乱」・後篇:「乱」には黒澤明館特区の心境が表れている

2017年4月下旬号

野上照代が語る黒澤映画「乱」・前篇:ライフワークが実現するまで

2017年4月上旬号

「乱 4K」:インタビュー 多良政司[4K版音響監修]、岩瀬政雄[元・東宝ミュージック社長]

1985年8月上旬号

日本映画批評:乱

日本映画紹介:乱

1985年7月上旬号

グラビア:乱 

巻頭特集 乱 黒澤明監督作品:150時間のビデオの中の黒澤明 インタビュー 今村昭/三浦武彦/柳島康治

巻頭特集 乱 黒澤明監督作品:原田美枝子出演の記(抄)-後編-

巻頭特集 乱 黒澤明監督作品:「乱」を観て-長編批評&短評-

1985年5月上旬号

グラビア:乱

巻頭特集 乱 黒澤明監督作品:黒澤明監督「乱」語録

巻頭特集 乱 黒澤明監督作品:ドキュメント「乱」を支えた男たち

巻頭特集 乱 黒澤明監督作品:メイン・スタッフに聞く 村木与四朗/ワダエミ/斎藤孝雄

巻頭特集 乱 黒澤明監督作品:「乱」出演の(抄)・前

巻頭特集 乱 黒澤明監督作品:研究生座談会 田中徹/杉野剛/星野清治

巻頭特集 乱 黒澤明監督作品:三十騎の「乱」

巻頭特集 乱 黒澤明監督作品:ショート・ストーリー&全スタッフ・キャスト

1984年10月下旬号

〈特別グラビア〉:ドキュメント「乱」3

1984年9月上旬号

ドキュメント「乱」:其ノ二

1984年7月上旬号

ドキュメント「乱」:其ノ一

1984年6月上旬号

「乱」記者会見:

1984年1月下旬号

「乱」製作発表記者会見:

1983年1月上旬号

〈緊急リポート〉:黒澤明監督「乱」製作発表