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初恋・地獄篇

  • はつこいじごくへん
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  • 平均評点

    63.9点(75人)

  • 観たひと

    120

  • 観たいひと

    16

  • レビューの数

    13

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1968
公開年月日 1968/5/25
上映時間 108分
製作会社 羽仁プロ=日本ATG
配給 日本ATG
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督羽仁進 
脚本寺山修司 
羽仁進 
製作藤井知至 
撮影奥村祐治 
録音久保田幸雄 
照明鎌田勉 
編集羽仁進 
スチル沢渡朔 

キャスト

出演高橋章夫 俊一(シュン)
石井くに子 ナナミ
満井幸治 養父
福田和子 養母
宮戸美佐子 実母
湯浅実 ひげ男(安国寺)
額村貴美子 ひげ男の妻
木村一郎 催眠術医師
支那虎 メッカチ
浅野春男 代数
スージー・トランブル 女闘美A
安西愛子 女闘美B
安念むつ子 女闘美C
上島チズ子 ヌード嬢A
松島フジ子 ヌード嬢B
島田幸子 ヌード嬢C
島田こずえ ヌード嬢D
宮原紀幸 俊一の幼年時代

解説

寺山修司と、「アンデスの花嫁」の羽仁進が共同でオリジナル・シナリオを執筆、羽仁進が監督した青春もの。撮影は「樹氷のよろめき」の奥村祐治。

あらすじ

シュンが七歳の時、父が死に、母は再婚した。教護院に入ったシュンは間もなく、彫金師の家にひき取られ、仕事の手伝いをしながら成長した。孤独なシュンはある日、ひとりの少女ナナミと知り合った。ナナミは、集団就職で上京した後、いまヌードモデルをやっている。二人は一軒の安ホテルで抱きあった。だが初めての経験でシュンは当惑するばかりであった。ナナミはそんなシュンに優しかったが、二人は不成功のままホテルを出た。ある日、シュンは公園で幼ない女の子に会った。シュンはその少女の柔かい皮膚の感覚に、幼ない日の郷愁を誘われたが、物蔭で二人を見ていた男に変態扱いされてしまった。精神病院へ連れていかれたシュンは、医師の暗示によって過去を想い出したが、それは嫌な記憶ばかりだった。シュンはナナミのいるヌードスタジオを訪ねた。そしてナナミにはもう一つの生活があるのを知った。女と女が互いに肢体をからませ、闘い合う女闘美がそれだった。窓から覗き見たシュンは驚いたが、見張りにつまみ出されてしまった。あくる日、シュンはナナミが中年男と連れ立っているのを見て、男を殴ろうとしたが、ナナミヘの歪んだ愛について語る男をシュンは殴れなかった。海辺での撮影会の日、ナナミはその男と、妻と小さな子供たちのピクニック姿を見て、顔が青ざめていくのを覚えた。一方、そのころシュンは自室で孤独な夢を結び、妄想を描いていた。ある高校の文化祭の日、ナナミは、友人の高校生代数君、シュンとともに見学に行った。代数君は八ミリ映画「初恋の記録」を映写した。一度も口を聞いたことのない少女への一方的な恋を綴ったその映画を、シュンとナナミはある感動とともに受けとめた。それは一人の少年が自らの存在を探っていく記録だったのだから。二人は、翌日、ホテルで会う約束をして別れた。その日、シュンはナナミが待っているホテルへ向う途中、やくざに追われて逃げた。そして自動車にはねとばされてしまったのだった。

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