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     KINENOTE DATA       前日比
会員数 54,729 2
総鑑賞データ数 7,064,650 558
総レビュー数 933,094 122
鑑賞方法別データ数
映画館 1,834,126 155
レンタル 596,906 11
購入 124,720 7
VOD 559,557 124
テレビ 924,129 83
その他 158,642 22

力道山物語 怒涛の男

  • りきどうざんものがたりどとうのおとこ
  • The Rikidozan Story
  • The Rikidozan Story


  • 平均評点

    60.6点(25人)

  • 観たひと

    36

  • 観たいひと

    1

  • レビューの数

    5

基本情報

ジャンル 伝記 / ドラマ
製作国 日本
製作年 1955
公開年月日 1955/12/27
上映時間 84分
製作会社 日活
配給 日活
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダード
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督森永健次郎 
脚本菊島隆三 
製作古賀政男 
茂木了次 
撮影山崎安一郎 
美術中村公彦 
音楽古賀政男 
録音古山恒夫 
照明高島利隆 
協力監督伊勢寅彦 

キャスト

出演立野一吉 力道山(少年時代)
武藤章生 力道山(十五才-十八才)
力道山 力道山(十両以後)
飯田蝶子 母たつ
河津清三郎 隅田新作
坪内美詠子 隅田夫人
澤村國太郎 大村潟
安部徹 鬼龍山
吉田光男 春勇(青年)
柳谷寛 春勇(中年)
相原巨典 落合川
阪東好太郎 八ツ岳
左卜全 作造老人
久松晃 太吉
南寿美子 雪子
伊丹慶治 住職
山田禅二 闇屋
河上信夫 巡査
紀原耕 煙草屋の亭主
玉村俊夫 力道山の兄

解説

「江戸一寸の虫」の共同脚色者の一人、菊島隆三が脚本を書き、「月がとっても青いから」の森永健次郎が監督、伊勢寅彦が協力した。撮影は同じく「月がとっても青いから」の山崎安一郎が担当した。主なる出演者はプロレスの力道山、「母なき子」の澤村國太郎、「月がとっても青いから」の南寿美子、坪内美詠子、「人生とんぼ返り(1955)」の河津清三郎など。

あらすじ

九州大村市に生まれた百田光浩少年は、小結大村潟の実父作造のすすめで大村潟に弟子入りしたが、取的としてコキ使われるばかりだった。五年後のある日、母が九州から上京して、力道山と名を改めたわが子にゆで卵を腹一杯食べさせた。その時、力道山は傍らの貧しげな男に食べ残しの卵を与えたが、それが後に彼の運命を大きく回転させるカギになろうとは夢にも思わなかった。母が土産にと持って来た手製の下駄を御守に、ひたすら練磨に励んだ彼は初めて番付の末尾に自分の名前が載った日、その下駄を出して拝むのだった。その後、厳しい角力の世界にあって、力道山は母が死んだ時も郷里へ帰らず、歯を食いしばって精進を続け、またたく間に十両になることが出来た。彼がかつて卵を恵んだ隅田新作に再会したのは、戦争半ばのことである。軍需工場を経営している隅田が力道山の男意気に惚れ込み、よき相談相手になったことはいうまでもない。やがて戦争も終り、角力も漸く復活したが、戦時中配給物資の不正で除名された大村親方は許されず、力道山は隅田の力をかりて大村部屋を再建し、大村潟を親方に迎えた。その頃、彼は西の関脇として横綱街道をまっしぐらに進んでいたのである。だが、大村親方の冷たい仕打ちに力道山は角界から身を退き、建築会社隅田組の資材部長として働くことになった。妻雪子と亡母の墓参に出かけた日、「駐留軍慰問外人プロレス試合」のポスターを見て、力道山の心は燃え立った。ハワイで修業を積んで帰朝以来、プロレス界の王者となり、シャープ兄弟、ニューマン、シュナーベルと闘い、カルネラ、オルテガを破った彼の前には、世界選手権保持者ルテーズ挑戦の快諾が待っていた。多数の人々の声援に送られ、勇躍彼は出発するのだった。

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  • 鑑賞日 2024/11/14

    登録日 2024/12/16

    評点 63


    鑑賞方法 テレビ/有料放送/衛星劇場 


    菊島隆三の脚本が鮮やか ネタバレ

    例えば、プロレスとの出会いをドラマの流れに沿って実に巧みな筋運びを見せる。力道山は相撲部屋親方の横暴ぶりを目の当たりにして相撲界を去り建設会社の現場監督になる。
    昼休みに妻と川辺で弁当を食っているとき相撲興行のふれ回りが口上を述べているのを目にする。妻は彼の未練な気持ちを察してさり気なく見て見ぬふりをしている。
    突然彼は、「母親の墓参りに行こうか」と言い出す。妻は「成功するまで墓参りは行かないと言っていたのに、どうしてそんなに弱気になったのか。行くならあなた一人で行ってらっしゃい」と言うと、「じゃあいい、俺一人で行く」と啖呵を切ってしまう。その次のシーンは列車の中に妻が向かい側に座っていて、力道山は額に手を当てて何となく妻の視線を避けているようで気まずい。列車が横浜に停車する。彼は急に立ち上がり途中下車する。妻が慌てて後を追う。
    妻が「折角来たんだから墓参り行きましょう」と言うと、「行かないから降りたんじゃないか」「じゃあ何処に行きます」「どこへで行くさ、墓参りでなきゃあ」。
    墓参りにこだわったこの会話が可笑しい。口喧嘩しているうちに、ふとプロレス駐留軍慰問の看板が目に入る。
    夫婦のやり取りと映像が流れを作ってプロレス興行の看板に出くわすまで、映像と観客の気持ちとが会話をしているようにながれる脚本菊島隆三の語り口が巧い。話が一本調子にならない工夫が随所に施されている。

    これを実話(true story)として観ると、相撲界からもプロレス界からも、そして力道山のスポンサー企業からも不満が出てくるのだろうと推測する。特に澤村國太郎演ずる相撲部屋の親方の描写には不満が大きいのではないかと観ていて思った。この親方の人物造形も、さすが菊島隆三と言いたくなるほど脚本としてしっかり書き込まれているし、沢村國太郎も巧みに演じているだけにリアリティがある。なまじっか菊島隆三の造形力が見事なばかりに、これが実話だと思われかねない弊害もある。

    プロレスに転向してからの話は順風満帆で物語としてはめでたしめでたしだが、ニュース映像を繋いだみたいに見えて前半に見られたドラマとしての面白さは薄くなった。

    南寿美子が力道山の妻を演じていて、寡黙だが芯の強さをさり気なく見せて好演している。


  • 鑑賞日 2023/04/18

    登録日 2023/04/18

    評点 40


    鑑賞方法 VOD/Amazonプライム・ビデオ 


    ネタバレ

    力道山を本人が演じているが冒頭に「事実のままではなく映画的に作られた」と但し書きが出るほぼフィクション映画。青年時代の力道山役に50〜60年代の日活映画に脇役としてよく顔を出す武藤章生(デビュー作)。この後の活躍が納得の良い役。


  • 鑑賞日 2021/01/30

    登録日 2021/02/01

    評点 50


    鑑賞方法 VOD/Amazonプライム・ビデオ 


    「巨人力道山の波瀾の半生を描く熱血大作!」

    力道山の半生を描いた伝記映画っぽいファンタジー作品。
    全ては力道山のためのストーリー。
    当時は朝鮮人ということは隠してたから伝記映画として成り立ってたのだろうか?
    15歳で嫁子が朝鮮にいたとのことだが当然そんなことは描かれていない。
    力道山の演技が酷すぎるが実は結構な数の映画に主演している。
    美空ひばりの名前が堂々と出ているがビックリするほどワンカットw


  • 鑑賞日 2006/06/20

    登録日 2015/08/15

    評点 60


    鑑賞方法 映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 


    児童映画である

    力道山の伝記映画であるが、子供を意識した作りになっている児童映画。菊島のホンがしっかりしているから面白く観られるが、韓国映画の力道山とは全く違うのは製作時期からして当然だ。助監督は井田探。


  • 鑑賞日 1990年代

    登録日 2012/01/17

    評点 96


    鑑賞方法 レンタル 



    本人が主演する伝記映画。プロレスのスーパースター力道山の当時の人気がよくわかる作品。