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     KINENOTE DATA       前日比
会員数 54,723 0
総鑑賞データ数 7,049,553 552
総レビュー数 930,155 88
鑑賞方法別データ数
映画館 1,829,322 171
レンタル 596,661 3
購入 124,523 3
VOD 555,921 137
テレビ 921,859 84
その他 158,322 7

侍ニッポン

  • さむらいにっぽん
  • Samurai Nippon
  • ----


  • 平均評点

    62.0点(9人)

  • 観たひと

    16

  • 観たいひと

    3

  • レビューの数

    2

基本情報

ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1957
公開年月日 1957/11/19
上映時間 105分
製作会社 松竹・京都
配給 松竹
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ モノクロ/シネスコ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督大曽根辰保 
脚色久板栄二郎 
原作群司次郎正 
製作岸本吟一 
撮影石本秀雄 
美術大角純一 
音楽鈴木静一 
録音福安賢洋 
照明寺田重雄 
編集根良久 

キャスト

出演田村高廣 新納鶴千代
森美樹 佐野竹之介
松山清子 菊乃
高千穂ひづる 吉次
松本幸四郎 井伊直弼
山田五十鈴 お鶴
近衛十四郎 木曽屋政五郎
山内明 松平左兵衛督
石黒達也 沢村流雲斎
河野秋武 野坂甚五兵衛
海江田譲二 榊原成久
青山宏 山崎信之介
竜崎一郎 黒沢忠三郎
高野真二 海野宗信
山路義人 関鉄之介
永田光男 有村治左衛門
田中謙三 宇津木六之丞
生方功 谷五六郎
滝隆二 桐山正蔵
中田耕二 森山繁之介
永井邦近 岡重郎
小川雀三 広岡子之次郎
宮武要 山口辰之介
中原伸 泉三郎
光妙寺三郎 与力芝田
和歌浦糸子 辰巳の女将
岡田和子 青柳の女将

解説

故阪東妻三郎の出世作となった「侍ニッポン」を今回はその遺児田村高廣が主演して映画化したもの。群司次郎正の原作をベテランの久板栄二郎が脚色「大忠臣蔵」のコンビ大曽根辰保が監督石本秀雄が撮影した。主演は「張込み」の田村高廣、高千穂ひづる「大忠臣蔵」の松本幸四郎、「黒い河」の山田五十鈴。ほかに森美樹、近衛十四郎、山内明、竜崎一郎など。

あらすじ

徳川末期、時の大老伊井直弼は開国政策強行のためこれに反対する攘夷派の人々に断罪の命を下し世情は騒然たるものがあった。彦根藩の藩医新納草庵の息子鶴千代は父の死後お鶴とともに江戸に出、沢村道場に学んでいた。だが菊乃との縁談を断られ自分の出生に疑いを持つようになってから、いつしか道場の親友、竹之介にすすめられるまま茶屋酒に溺れるようになった。実は、鶴千代は直弼がまだ部屋住みの頃、当時舞妓だったお鶴との間に出来た子であった。しかし直弼に傷のつくのを怖れた家老野坂のためにお鶴は実家に戻され、それから二十数年ただ鶴千代が立派な侍になることを願って生きて来たのだった。だが恋に破れた鶴千代は「武士も百姓もない新しい日本を創るのだ」と主張する竹之介を先鋒とする水戸浪士たちに次第に惹きつけられていった。そして異人館焼打ちに失敗した浪士たちに裏切者の疑いをかけられた鶴千代は、その汚名をはらすべく単身父とも知らず直弼を襲った。見交す眼と眼--愛国の至情をこめて開国の必要を説く直弼に莫然と父を感じた鶴千代はその偉大な精神力に打たれた。が、秘かに放獄されてからは絶望感に陥り紅燈の巷に我を忘れるようになった。そんな鶴千代の孤独な姿に芸者吉次は惹かれていった。一方、鶴千代と吉次の仲を知ったお鶴は、鶴千代出生の秘密を打明け吉次に出世の妨げになるから別れてくれと頼んだ。始めて直弼が真実の父であることを知った鶴千代は一瞬愕然としたが、「今頃になって……」と冷やかに呟くだけだった。浪士達が桜田門外に直弼を襲う時が来た。折りしも降りしきる雪を蹴立てて駈け出した鶴千代の心中に、直弼はすでに大老ではなく一人の懐かしい父親だった。かすかに自分の名を呼ぶ我が子の声を聞いた直弼が思わず駕篭から乗り出した時、その胸を浪士の白刃が貫いた。駈けつけた鶴千代もまた竹之介の刃に倒れた。雪はなおも父子二人の死骸を真白く染めて降り続いていた--。

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    登録日 2022/07/20

    評点


    鑑賞方法 映画館/東京都/ラピュタ阿佐ヶ谷 



    『侍ニッポン』(1957年、松竹)。冒頭には画面いっぱいに「グランドスコープ」表示。新納鶴千代役に田村高廣。高台の茶店から見える黒船はマット画合成。大砲発射はミニチュア。後半の鶴千代は人がかわったようにきりっとしている。黒い着物に「三羽鶴」の紋が際立つ。井伊直弼役は松本幸四郎。


  • 鑑賞日 2016/11/03

    登録日 2016/11/03

    評点 70


    鑑賞方法 テレビ/有料放送/衛星劇場 


    運命のいたずら

    おなじみかどうかはわからないが、井伊大老(松本幸四郎)の落とし子新納鶴千代(田村高広)の悲劇。
    松本幸四郎の貫禄と田村の若さが見もの。また母役の山田五十鈴と恋人芸者吉次役の高千穂ひづるの会話シーンが胸を打つ。
    雪のシーンがこれからの悲劇を暗示するように延々と続く。鶴千代を裏切り者として狙う浪士たちに囲まれるシーンでは遠景に集団を配し、雪がどさどさと降る。続いて吉次と母のところに駆け込む時の着物の雪、父のところに走る時の横殴り(走っているので流れている)の雪、最後は父のところに這っていく雪。
    松竹的お涙ちょうだいと言えばそれまでだが、母の苦しい思いが良く描けている。山田五十鈴の好演。