大手スーパーマーケット“ザ・マート”。入社5年のレジ係ソニ(ヨム・ジョンア)は、正社員への登用が決まる。夫が出稼ぎ中で家計は苦しく、遅くまで残業しながら2人の子供の育児と家事に奮闘する彼女を始め、同僚たちもそれぞれ事情を抱えて働いていた。そんなある日、数十人の女性従業員たちに対して突如、雇用契約の解除が通告される。すべての業務を外部に委託するというのだ。突然の事態に、上司に詰め寄る女性たち。従業員思いの人事チームのカン代理(キム・ガンウ)も、悔しさを滲ませる。やがて彼女たちは、力を合わせて労働組合を結成。ソニに加え、労組に詳しいシングルマザーのヘミ(ムン・ジョンヒ)、勤続20年のベテラン清掃係スルレ(キム・ヨンエ)の3人が交渉役に選ばれる。だが、店長が交渉に応じなかったため、労組側は店舗を占拠してストライキを決行。会社はスト阻止を試みたものの失敗し、ついに警官隊が突入する。激しく抵抗しながらも、圧倒的な力で引きずり出されてゆく女性たち。失神したスルレに気づいたカン代理は、自分の立場を顧みずに救出。不法占拠の罪で警察に連行された女性たちはマスコミから悪者扱いされ、会社に反旗を翻したカン代理は解雇されてしまう。“契約社員は派遣に、正社員は契約社員にして売却する”。それが会社の目的だった。それを知ったカン代理は、戦いを決意し、労働組合委員長に就任。やがて、不当解雇であることを認めた中央労働委員会が会社側に、解雇した社員の復権を命令。ところが、復職が約束されたのは契約期間が残る23名のみ。それ以外には適用されない上に、カン、ヘミ、ソニの3人に巨額の損害賠償請求書が送られてきた。さらに、カンは店長への暴力行為で警察に捕まり、闘争に巻き込まれたヘミの息子は重傷を負って入院、ソニも息子テヨン(ド・ギョンス)が家出して家庭崩壊の危機に。絆を深めてきた仲間たちに、分裂の危機が迫るが……。