1983年2月、映画監督・若松孝二が愛知県名古屋市に立ち上げたミニシアター、シネマスコーレ。創設以来、アジア映画やインディーズ作品などジャンルにとらわれず面白い作品を発信してきた。そんなシネマスコーレの副支配人・坪井篤史は、映画を愛するゆえにシネコンではなく映画のことだけに集中できるミニシアターで働くことを選び、アパートの1室に今では生産されていないVHS映画およそ7000本以上を溜め込んでいる。名古屋を映画で一番熱い地にしたいと考え名古屋映画館革命を掲げる彼は、作品の魅力を語り倒すトークイベント『アメカル映画祭』を15年間続けてきた。そんな彼が働くシネマスコーレでは、手書きの装飾や作品にちなんだフードメニューを用意するなど、映画とそれに携わる人々を温かくさえ、多くの監督たちからも愛されている。シネマスコーレで面白いことをしたいという監督からのオファーも相次ぐ中、映画監督・白石晃士が坪井と組み、超次元絶叫システムと銘打った前代未聞の上映会を開くことになる。