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会員数 54,729 2
総鑑賞データ数 7,064,650 558
総レビュー数 933,094 122
鑑賞方法別データ数
映画館 1,834,126 155
レンタル 596,906 11
購入 124,720 7
VOD 559,557 124
テレビ 924,129 83
その他 158,642 22

Workers(ワーカーズ) 被災地に起つ

  • わーかーずひさいちにたつ
  • ----
  • ----
  • 平均評点

    65.0点(5人)

  • 観たひと

    7

  • 観たいひと

    2

  • レビューの数

    5

基本情報

ジャンル ドキュメンタリー / ヒューマン
製作国 日本
製作年 2018
公開年月日 2018/10/20
上映時間 89分
製作会社 製作著作:日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団
配給 日本社会連帯機構
レイティング
アスペクト比 16:9
カラー/サイズ カラー
メディアタイプ ビデオ 他
音声
上映フォーマット HD

スタッフ

監督森康行 
企画田中羊子 
横山哲平 
プロデューサー藤田徹 
川邉晃司 
プロデューサー東北担当小澤真 
撮影野間健 
古賀陽一 
ドローン撮影小川秀峻 
音楽平野晶子 
音楽プロデューサー八重樫健二 
録音引間保二 
編集古賀陽一 

キャスト

出演(声)館野元彦 
黒田志保 
ナレーション山根基世 

(C):日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)連合会センター事業団

解説

「Workers ワーカーズ」に続き、持続可能な地域共生・循環型社会の仕組みづくりを模索、実践し続ける協同労働の協同組合ワーカーズコープを取り上げたドキュメンタリー。東日本大震災被災地での取り組みを通しコミュニティが育まれていく様子を映す。「Workers ワーカーズ」に続いて森康行が監督。2016年2月から2017年12月までの22ヶ月間にわたり大槌・気仙沼・亘理・登米での取り組みを追い、ひとり一人の願いからはじまる仕事おこしが人と心の拠りどころとなる様子を記録した。

あらすじ

働く人や市民がみんなで出資し、民主的に経営、責任を分かちあい、人と地域に役立つ仕事をおこす協同労働の協同組合ワーカーズコープ。持続可能な社会への仕組みづくりを地域の人とともに模索・実践し続けるワーカーズコープの仕事おこしは、大槌や気仙沼、亘理、登米といった2011年3月11日に発生した東日本大震災の被災地でも行われている。放課後の子どもたちを預けられる場所がほしいとの思いから始まった居場所づくりは、いつしか誰もが集える町の拠点に。地元の資源を生かした地域の復興を目指し始まった産直は、障がいのある人や失業者が自信をもって働く場に。親たちがともに立ち上げた障がい児の一時預かりの居場所づくりは、自分らしく生きていく場に。林業の復興を通し地元を元気にしようと始まった林業チームは、いつしか村の復興に向けともに歩む仲間になっていった。目の前にある困ったことを解決しようとともに動くなかで、いつしか支える側・支えられる側という枠は消え、そのつながりによりコミュニティが育まれていく。そこには、様々な課題を抱える日本のこれからを考える上で問い直されている共生社会の原点があった。

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2018年11月上旬号

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REVIEW 日本映画&外国映画:「Workers 被災地に起つ」

  • 鑑賞日 2021/10/30

    登録日 2024/01/14

    評点 70


    鑑賞方法 映画館/群馬県/シネマテーク高崎 


    この形に帰っていくのではないかと

    帰っていく、というのは
    昔の日本はそれこそ集落集落で必要なものを作り、育てて
    皆で分け合う生活をしていたんじゃないかと
    遥かな歴史に思いを馳せて考えてしまいました。

    大量生産、大量消費の時代が人に無理をさせている。
    そんな風に思います。
    そこからドロップアウトしてしまうと
    もう立ち直る事すら許されないような社会があって
    そんな生き辛い世の中を耐えられずに消えていってしまう人達がいるのだとしたら…

    このように『誰もが必要で誰もが支え合う』ような小さな枠組みが
    もっと世の中には必要になってくるだろうし
    そういう社会に変わっていくのではないだろうかと感じました。

    お互いに支え合うような社会は
    昔ならあったように思います。
    今は人と人との距離感含め難しい部分もありますが
    そういう場所が社会のそこかしこに作られたら
    辛い思いをしている人達の拠り所になるんじゃないだろかと思います。


  • 鑑賞日 2019/03/10

    登録日 2019/03/10

    評点 65


    鑑賞方法 映画館/大阪府/シアターセブン 


    ネタバレ

    ワーカーズコープ(協同労働の協同組合)の被災地での活動を追ったドキュメンタリー。多分に団体のPR映像としての意味合いが強いが、労働者がまた出資者であるワーカーズコープという存在がマスメディアで語られる機会が少ない(多分)ということもあってか広く知られていない。貴重な情報が詰まった作品と言える。

    なお、上映後に、藤田徹さん(プロデューサー/日本労働者協同組合連合会センター事業団 副理事長)による舞台挨拶があり、作品に映っていない裏話や、企業活動だけでは立ち行かなくなっているワーカーズの今後の話などしてくれました。また作中で紹介された団体が徐々に黒字化を達成しているとのこと。その調子で続くことを願う。


  • 鑑賞日 2018/12/10

    登録日 2019/01/01

    評点 70


    鑑賞方法 映画館/北海道/シアターキノ 


    ワーカーズコープのプロモーション的な?

    東日本大震災の被災地・岩手県と宮城県での日本労働者協同組合(ワーカーズコープ)の取り組みを取材したドキュメンタリーで、誰もが集える町の拠点作りや、地域の魅力を生かした村の復興のための活動を追っていて、被災して仮設に住むお年寄りや働きたいけど子供を預ける場所がないと困る人たち、そして何より職場が無くなってしまった人たちに仕事をしてもらう、というように支援や公的救済だけを待っているのではなくて、自分たちで何かを始めよう、という取り組みはとてもいいと思いましたし、空港の整備士から地元産の作物を集めて売るワーカーズショップの責任者となった男性の生き方を変えた思いなど、心に残る場面も多かったですね。ただ素人集団の集まりなので様々な問題もあると思いましたけど、割りとそこにはフォーカスしていかないのは、ワーカーズコープのプロモーション的な意味合いもあるのかな、と感じましたね。


  • 鑑賞日 2018/11/03

    登録日 2018/11/06

    評点


    鑑賞方法 映画館/東京都/ポレポレ東中野 


    ネタバレ

    『Workers(ワーカーズ) 被災地に起つ』。東日本大震災で仕事を失った人たちが自分たちで仕事を見つけて働く姿をおう。各地のワーカーズコープという組織を紹介してゆく。働く人各自が「経営者」であり「労働者」というもの。ナレーションが休みなく入る感じで、好きになれない作り。


  • 鑑賞日 2018/10/29

    登録日 2018/10/30

    評点 70


    鑑賞方法 映画館/東京都/ポレポレ東中野 


    「震災後」を生きる

    わたしたちは「戦後」という時代を生きるとともに、「震災後」という時代を生きている。冒頭のナレーションにはっとさせられる。そうなのだ、東日本大震災は人や物事の価値観の大転換を迫られるターニングポイントだった。

    ここに登場する人たちは被災し、家を失い、職を失い、ときに家族や親しい人を失って、文字通り裸一貫で立ち上がらなければならなかった。
    そのためには雇う・雇われるといった従来の関係性から脱却し、全員で出資をし、全員で働き、全員で経営するというまったく新しい労働へと飛び込む必要があった。
    ある女性は語る。「震災後はいつでも、支援されて当たり前という気持ちだった。でも支援はいつか終わる。その時に地域のニーズを充たす仕事をだれがやるのだろうか、わたしたちだ」と。
    保育、学童、障害者や高齢者の支援、食材の提供や、はては林業まで、地域に根差した事業者だからこそ汲み取ることのできるニーズがある。
    もちどん成功ばかりではない。失敗も含めたありのままに働く姿をカメラは収めていく。

    印象的だったのは、障害児を抱え放課後や長期休暇に預かってもらえるところがないと嘆く母親に「(それなら自分たちで)作っちゃえば?」といった仲間がいて、しかも本当に放課後等デイサービスを作ってしまったことだ。
    障害のあるわが子を預け、自分もそこで働く。突飛な考えではあるが理に適っている。画面に映し出される子どもたちの穏やかでのびのびとした顔がなによりの証拠だ。

    「震災後」という時代を生きるわたしたちの切るべき進路の一つが、本作によって示されたといえるだろう。