女性監督ホン・ウィジョンのオリジナル脚本による長篇デビュー作。思いがけず誘拐犯になった口のきけない男と、女児であるがゆえに身代金を親に払ってもらえない少女。韓国社会で生きる声なき人間たちの孤独を描いた珠玉のサスペンス。「バーニング 劇場版」のユ・アインが、一切せりふがない難役に体重を15キロ増量して挑み、青龍賞で「王の運命 -歴史を変えた八日間-」以来、二度目の最優秀主演男優賞を受賞、百想芸術大賞でも初の最優秀演技賞に輝いた。共演は主人公の相棒役に『梨泰院クラス』の悪役で人気を博したユ・ジェミョン、犯罪組織のボス役に歌手としても活躍する俳優イム・ガンソン、誘拐される少女役にムン・スンアなど。ホン・ウィジョンは、本作で青龍賞の新人監督賞を受賞したほか、百想芸術大賞では新人の枠を超えて監督賞を受賞している。