佐々木マナ(岡本玲)ら若者たちが設立した “茶飲友達(ティー・フレンド)”は、新聞の三行広告に「茶飲友達、募集。」と掲載し、集まってきた男たちの元に高齢女性を派遣する高齢者専門の売春クラブだった。“ティー・フレンド”で働く通称“ティー・ガール”として、介護生活に疲れた女性、ギャンブルに依存する女性、いつまでもチヤホヤされたい女性、最期を楽しんで終わりたいと願う女性らが在籍。そんな“ティー・ガール”たちとの時間を、様々な事情を抱えた男性顧客が買っていった。マナは一人でも多くの孤独な老人を救いたいと考え、シニア世代の影の部分のセーフティネットのような役割を担うように。“ティー・フレンド”を運営する若者たちも、ある者は親との絆を信じられず、ある者は両親の事業失敗をきっかけに挑戦することに臆病になり、またある者は妊娠しても子供が産めない環境に苦しむなど、閉塞感を抱えて生きていた。そんなままならぬ思いを抱える若者や高齢者をファミリーと呼んで一つに束ね、大事にしていくマナ。そんなある日、高齢者施設に住む老人から茶飲友達が欲しいという救いを求める連絡が入り……。