イギリス生まれ。新聞の美術編集者だった父親の影響で、王立美術学校にて舞台美術を学ぶ。舞台の裏方として働いていたところ代役を頼まれたことから演技に目覚めていった。第二次世界大戦中は従軍し、航空写真の分析を担当。終戦後、俳優活動を再開し、47年に映画デビューを果たす。イギリス映画界を中心に活躍し、「ダーリング」(65)などで英国アカデミー賞をはじめとする映画賞にも輝く。「地獄に堕ちた勇者度ども」(69)をきっかけにルキノ・ヴィスコンティ監督作品にも出演。生涯独身を貫き、若い時期に患った肺結核に悩まされながらも99歳で亡くなった。彼が従軍中に描いた戦争画は、大英博物館に保存されている。