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鑑賞日 2025/03/30  登録日 2025/03/31  評点 70点 

鑑賞方法 VOD/Amazonプライム・ビデオ 
3D/字幕 -/字幕
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天災のあと

命の値段を合衆国の予算に従って遺族を説得する弁護士集団の話し。色々思うところはあるが、この説得交渉を行うスタッフの病を懸念する。数字を追うことは簡単だし、ロジックは変わらない。訴訟するより早く賠償金が入りますよ、私は法律のプロですよ、という切り口で説得することは容易いが、80%を目標とされてる申請が届かない。法務長官に相談しても回答はなく、自ら答えを見つけに行くしかない。

冒頭のシーンで女性が語るシーンが示される。このシーンは結論を意味する。主人公の特別代理人弁護士ケン(マイケル・キートン)は遺族への説明からずっと技術的なことしか語らない。ずっと机上の論理で遺族を説き伏せようとしてきたところに遺族のリーダーがヒントを出す。要するに遺族の話しを聞いてほしい、一緒に悩んでほしいという姿勢を求められていたのだ。このあたりにドラマとして成立するポイントがあったようだ。

コッポラの「レインメーカー」を連想した。保険会社に多額の賠償を求めたら、その会社が破綻して経営者の責任まで消えてしまった。これらの事実は、資本主義という行き場のない経済で起こりうる現実なのだ。

遺族の口から様々なドラマが語られる二重構造になっていて、それぞれに重たい背景が存在する。中でもゲイの事実婚者と、消防士の夫を失った妻(夫がほかの家庭にも子供を作っていた)の胸の内が語られるシーンは突き刺さるものがある。

先ごろタイで起きた大地震でも、タワーが崩壊して市民が逃げ惑うシーンが報道されているが、テロも震災も現実には起こり得ないと思っているときにおとずれる。

天災は忘れたころにやってくるとはまさにこれ。問題は天災のあとのことだ。