男性      女性

※各情報を公開しているユーザーの方のみ検索可能です。

KINENOTE公式Twitter

     KINENOTE DATA       前日比
会員数 54,731 1
総鑑賞データ数 7,066,422 1,021
総レビュー数 933,423 160
鑑賞方法別データ数
映画館 1,834,721 309
レンタル 596,936 16
購入 124,741 7
VOD 559,951 235
テレビ 924,422 193
その他 158,681 23
鑑賞日 2025/04/01  登録日 2025/04/02  評点 74点 

鑑賞方法 VOD/YouTube 
3D/字幕 -/-
いいね!レビューランキング 613位

衝撃作

驚くべき映画だった。内容は支離滅裂だが、ジェリー藤尾演じる現代音楽家と石原裕次郎演じる現代美術家が同じ屋根裏のような家に住み生活している、というシーンの始まりから(古典を打破しようという意思の現れか)、浅丘ルリ子演じる恋人が事故で記憶を失うという展開に至るまで、今考えると想像を絶する展開が繰り広げられる。大ヒット曲の映画化らしいが、内容は軽くない。曲本に「海と毒薬」の熊井啓が参加している。

裕次郎とルリ子の熱い関係に、江利チエミ演じる婦警がからむところも面白い。ラストシーンで恋する2人がよりを戻すのを、パトカーから悔しそうに見つめるシーンがいい。

公開された1962年当時の銀座のロケとかなり手の込んだセットをうまく使い分け、映像を追うだけでも見応えがある。絵の才能を活かして、組織に帰属することを拒否しつづけるが、恋人からの求めに挫折して会社に入社。給料をもらってふたりで出かけようと約束するが、恋人が約束の新宿駅(スキー客でごった返す)に間に合わず、途中で車にひかれるという衝撃のシーン。強く「死」を意識させるシーン。

ルームメイトのジェリー藤尾も、月賦で手に入れたピアノを取り上げられ、裏組織に身を寄せて金を手に入れるものの、結局警察に逮捕され刑務所に入る。

こうした個々の才能が組織社会に屈指、詐欺師や裏社会などが露骨に描かれ、若い彼らの行先を阻害する現実が描かれている。