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     KINENOTE DATA       前日比
会員数 54,726 1
総鑑賞データ数 7,059,891 588
総レビュー数 932,160 105
鑑賞方法別データ数
映画館 1,832,677 210
レンタル 596,819 8
購入 124,653 12
VOD 558,434 131
テレビ 923,407 79
その他 158,532 6

ブラックボード

  • ぶらっくぼーど
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  • 平均評点

    70.2点(20人)

  • 観たひと

    29

  • 観たいひと

    4

  • レビューの数

    4

基本情報

ジャンル 社会派
製作国 日本
製作年 1986
公開年月日 1986/9/17
上映時間 110分
製作会社 地域文化推進の会
配給 近代映画協会
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督新藤兼人 
脚本新藤兼人 
企画森川英太朗 
プロデューサー高島道吉 
遠藤雅也 
新藤次郎 
撮影三宅義行 
美術重田重盛 
音楽林光 
録音武進 
照明山下博 
編集近藤光雄 
助監督山本伊知郎 
スチール金子哲也 

キャスト

出演辻輝猛 安井猛
乙羽信子 安井波江
南渕一輝 槙田五郎
阿部征夫 杉原義夫
森本レオ 警部補
佐野量子 矢沢智子
宅麻伸 三上記者
財津一郎 校長
井川比佐志 教頭
田中隆三 富田実
川上麻衣子 相沢圭子
初井言栄 岩上順子

解説

中学校を舞台に、殺人事件にまで発展した“いじめ問題”を描く。監督は脚本も執筆している「落葉樹」の新藤兼人、撮影も同作の三宅義行がそれぞれ担当。

あらすじ

ある初夏の日、少年の死体が発見された。死因は絞殺によるもので、鈍器によって頭蓋骨が潰されており、殺人と判定された。少年は中学3年の安井猛で、テレビニュースを見て不吉な予感を覚えた母、波江が警察におもむき息子を確認する。猛の家庭は、清掃婦をしている波江と6年生の妹との母子家庭だった。中学校では、警察の捜査がはいりマスコミの注目をあびる。校長は周章狼ばいし、猛の担任だった富田は緊張に青ざめていたが、クラスの生徒たちは無表情に事件を受けとめるのだった。葬儀の日、クラスメートの槙田、杉原らが暗い表情で棺を担いでいた。そんななか、悲しみの目で棺を見つめる矢沢智子の姿が印象的だった。犯人があがった。それは槙田と杉原で、彼らは悪びれたふうもなくさばさばと一切を供述した。そして平然と天丼を平らげた。やがて、恐るべきいじめの事実が暴露されていく。槙田と杉原は奴隷のように猛にいじめられていた。彼らは猛が同じ高校に進学すると知って、追いつめられた心境になり殺人を決意したのだ。また、犯罪が明るみに出るまでの10日間、平然と登校しマスコミにも対応していた。学校は騒然たる渦の中に巻き込まれ、富田は自分の責任だ、教師の資格ゼロだと校長や職員に謝まるのだった。槙田と杉原は、警察で供述を終えたとき、ほっとした表情をした。これでいじめられることはなくなると思い、罪の意識より安堵のほうが大きかったのだ。新聞記者、三上は富田に必死に喰いさがる。富田はいじめのことは知っていて、努力したがどうにも出来なかったと苦渋の思いを話した。ふたりの少年は家裁にかけられ少年院おくりを言い渡された。猛の家を校長と槙田の父、杉原の母が訪れ、猛の仏壇に焼香した。一同が去った後、智子が来た。彼女は猛が殺された夜、事件の起こるのを察知して猛の家に知らせに来たのだが、すでに彼は出て行ったあとだったのだ。

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  • 鑑賞日 2020/04/21

    登録日 2020/04/21

    評点 75


    鑑賞方法 購入/DVD 


    いじめの本質

    いじめの本質を追求しようとした野心作ではあるが、青春のやろせなさを描いたようにも取れる。音楽をもっと派手にすれば、アメリカングラフティになるかもである。このジャンルに外せない教師の描き方が面白かった。


  • 鑑賞日 2019/08/04

    登録日 2019/08/05

    評点


    鑑賞方法 映画館/東京都/新文芸坐 


    ネタバレ

    『ブラックボード』。学校でのいじめが原因での殺人事件。実行犯2人の供述を基にして回想で綴られる。窮鼠猫を噛む、のように噛みつくだけならまだしも、死に至らしめてしまうのはいかがなものか。加害者二人の家族の様子をもっと見せてもよかったのでは。ベテラン教師と若い教師との意見の食い違い。


  • 鑑賞日 2019/08/04

    登録日 2019/08/04

    評点 60


    鑑賞方法 映画館/東京都/新文芸坐 


    模範解答は無かった

    河原で発見された少年の他殺体。犯人は同級生の槙田と杉原の二人で、簡単に逮捕されると悪びれる事もなく供述を始める。殺された少年・猛は校内のいじめグループのボスで、自ら手を下さず手下に指示するのみ。槙田と杉原もいじめの対象でしたが、猛の配下になり、身は安全を保たれますが日々つるんでは虞犯行為をしていました。
    当時は中学校のいじめ問題がクローズアップされるようになっていて、ニュースにも取り上げられ、話題としては目新しい事でもありませんが、殺人事件に至るというのはさすがに得意なケースです。
    しかし、本作は殺人事件に端を発して、事件の背景を描いてはいますが、あくまでも事象を紹介するだけで、背後の問題点や関係者の対応については積極的には描かれません。したがって作品からのメッセージ性はほぼ無く、問題提起したというには物足りないものでした。


  • 鑑賞日 2017/10/09

    登録日 2017/10/09

    評点 74


    鑑賞方法 レンタル/東京都/TSUTAYA/新宿 TSUTAYA/DVD 


    問いかけ

    1986年の作品。
    たまたまだけど、「クーリンチェ少年殺人事件」を見たばかりなので興味深いです。
    どちらも、大人の知り得ない少年少女たちの狭くてドロドロした世界の中で起こった出来事で、「ハニー」と「猛」が重なって見えます。

    演技経験がすくない少年少女ばかり出演してるので、なんかみんな棒読みなんだけど、このくらいの年の子達って内向的で抑揚のない喋り方をする子が実際多い気がする(私もだったな)ので、いいのかな。特にこの、佐野量子演じる矢澤智子の不思議な、誰ともフィットしない間合い・・・。
    この映画では、いじめっ子の猛の手下のうち、男の子2人が造反して猛はやられてしまったけど、智子は彼を信じて、従い続けた。

    誰が不幸だとか誰が傷ついてるとかは一切言わない映画。
    「いじめって何なんだろう?」と新藤監督は問いかけたかったのかな。

    サザンオールスターズの、この頃のヒット曲が、当時の少年少女の心象風景を表してるようでした。