6年ぶりに東京地検城西支部へと久利生公平(木村拓哉)が戻ってきた。しかし、ひさびさに再会した雨宮舞子(松たか子)の態度はよそよそしいものだった。相変わらず自分のペースで仕事に向かう久利生は、芝山検事(阿部寛)が起訴した過失致死事件を任される。些細な口論から起こった事件だが、容疑者は犯行を認めていた。簡単に結審すると思われていた裁判は、初公判で容疑者が犯行を全面否認するところから意外な展開を迎える。刑事事件の無罪獲得数日本一という蒲生(松本幸四郎)が弁護を担当し、背後に潜む事態の大きさを久利生は感じる。実は、大物代議士・花岡(森田一義)と大手ゼネコンの収賄疑惑をめぐって、そのアリバイ工作に容疑者が関わっていたのだ。久利生と舞子は、証拠固めのために不正輸出された容疑者のクルマの行方を探るため、韓国へと向かう。韓国のエリート検事カン・ミンウ(イ・ビョンホン)も捜査に協力するが、確実な証拠は得られなかった。花岡が受け取ったとされる1億円の贈収賄疑惑を追って、特捜部も動いていた。それでも久利生は、結婚式を控えながら容疑者に婚約者を殺害されためぐみ(国仲涼子)のために、事件の真相を追いかける。そんな久利生に共感して、城西支部の面々も協力を惜しまなかった。苦闘の末、容疑者のアリバイを覆す携帯電話の写メールが発見された。法廷に立った花岡は、その動かぬ証拠を突きつけられて屈服した。事件解決後、久利生と舞子は馴染みのバーを訪れる。そしてそこで、改めてお互いの気持ちを確認しあうのだった。