平和なムーミン谷のある夏の日。突然、火山が噴火し、ムーミン谷は大洪水に巻き込まれてしまう。住んでいた家が水浸しになったムーミン一家は、同じ洪水で流されてきたミーザンらと共に、丁度近くに流れついてきた別の家に移り住むことになるが、実はそこは家ではなく、劇場だった。中には立派な舞台と素敵な衣装がたくさんあり、劇場の掃除人で劇場のことなら何でも知っているエンマも住んでいた。やがて、エンマから芝居についての話を聞いたムーミンたちは、その劇場で芝居を上演することになった。そんな中、木の上で眠っていたムーミンとスノークのおじょうさんが、家族や仲間たちとはぐれてしまう。皆のいる劇場を探し歩いていると、2人はフィリフヨンカと出会い、この日が夏まつりのイブだったことに気付き、3人で焚き火を焚いてお祝いをする。しかし、彼らは公園の看板を外したと誤解され、ヘムルの管理人によって牢屋に入れられてしまう。一方、いつのまにかムーミン一家とはぐれていたミイは、旅から帰る途中のスナフキンと遭遇。2人はひょんなことから、たくさんの子どもたちの世話をすることになった。そこへムーミンパパ脚本による芝居の案内が届く。そして、劇場ではいよいよ芝居が始まろうとしていた……。