もうすぐ30歳になるWEBマガジンの編集者・望月那沙(徳永えり)は、ナンパの名所・銀座コリドー街で“レンタル友達”として働く柳瀬草太(橋本淳)と出会う。柳瀬の「男女関係にならないスイッチを持っている」という言葉に興味を持った那沙は、柳瀬をレンタルしようと考える。編集長(山田佳奈)に「男女の友情はレンタルできるのか」を検証する連載企画を提案し、小説家志望を理由に柳瀬に近づいた那沙は、聞き上手でツッコミ上手な最適な男友達とご機嫌な時間を過ごす。柳瀬がフリーランスでもレンタル友達をやっていることを知ると、1ヶ月15時間まで使える月極プランで契約する。柳瀬=レンタルくんとの日々を綴った連載は好評だったが、その後も友達以上恋人未満の距離感を保ちながら、思い出を増やしていく二人の関係は悲しいほどにシステマチックなままだった。そんなある日、那沙が風邪で倒れると、柳瀬が特例でアパートに看病しに来てくれる。実は曲を作っていることを打ち明けた柳瀬がキーボードで遊んでいると、ルームメイトでミュージシャンの小野珠希(芦那すみれ)と遭遇する。那沙の契約関係とは裏腹に、珠希と柳瀬は音楽を通じて急接近する。そんな折、編集長は「一晩過ごしても何も起きないのか」を検証するよう那沙をせっつく。どうにか柳瀬の部屋に泊まろうとする那沙の計画は、珠希も巻き込んで思わぬ方向に進んでいく……。