愛知県名古屋市の生まれ。中学時代に、NHK名古屋制作の長寿番組『中学生日記』にエキストラ出演し、その後、同番組の1エピソード『闘争宣言』76でちょうちん屋の息子“近藤芳正”役で主演する。これを機に本格的に俳優の道を志すようになり中学卒業後に上京、同番組の風間先生役だった湯浅実に師事する。1981年、青年座研究所に入所し、84年には劇団七曜日の旗揚げに参加。以後、数々の舞台を踏みながら着実にキャリアを積み重ねていく。90年代に入ると三谷幸喜主宰の劇団“東京サンシャインボーイズ”の舞台に客演を続け、三谷の戯曲を映画化した中原俊監督「12人の優しい日本人」91に出演したあたりから、映像ジャンルの出演が増えていく。その後も三谷の監督作「ラヂオの時間」97、「みんなのいえ」01、「THE有頂天ホテル」06、「ザ・マジックアワー」08など、映画・ドラマ・舞台を問わず三谷作品の大多数に参加している。2001年、酒井敏也、山西惇らと劇団“ダンダンブエノ”を起ち上げ、舞台での活躍が続く一方、映画では矢口史靖監督「ウォーターボーイズ」01、行定勲監督「世界の中心で、愛をさけぶ」04などのヒット作から新鋭監督の小品まで、多彩な役柄で名バイプレイヤーの地位を確立。善人から悪人までを触れ幅広く演じ分ける貴重な個性を発揮する。テレビドラマの出演作に、フジテレビ『GTO』98、『顔』03、TBS『First Love』02、『逃亡者/RUNAWAY』04、NHK『てるてる家族』03、『風林火山』07、『おひさま』11、テレビ朝日『4姉妹探偵団』08、『遺留捜査』11、日本テレビ『ギネ・産婦人科の女たち』09など多数。07年には『闘争宣言』の30年後を描いた『中学生日記/僕はここにいる・父と子の闘争日記』に企画も兼ねて父親役で出演し、30年前の出演場面も回想シーンで用いられた。