福岡県久留米市の生まれ。県立久留米高校卒業後、19歳の時にロックバンド“ARB”のヴォーカル・オーディションを受けて合格。上京して、1978年に『野良犬』でレコード・デビューする。以後も音楽活動を中心に活躍しつつ、ARB全員で出演した石井輝男監督「暴力戦士」79を経て、82年の宇崎竜童監督「さらば相棒」で俳優デビュー。さらに、旧知の松田優作が監督もつとめた「ア・ホーマンス」86の主役に抜擢され、やくざの幹部を見事な存在感で演じて、続く中原俊監督「ボクの女に手を出すな」86と併せて、キネマ旬報賞新人男優賞、くまもと映画祭日本映画新人賞を受賞した。崔洋一監督「Aサインデイズ」89ではバンドのヴォーカル役に扮し、ヨコハマ映画祭主演男優賞を獲得。師と仰ぐ松田優作が89年に急逝したことをきっかけに音楽活動を停止して俳優業に専念、ARBも解散する。その間の87年に女優の原田美枝子と結婚。以後は、93年の「ヤクザVSマフィア」を皮切りに日=米合作の“東映Vアメリカ”作品でアメリカの現場を経験。ショーン・ペンが監督した「クロッシング・ガード」95でハリウッド映画にも進出し、日米を往復する活躍が続いている。北野武監督「キッズ・リターン」96でヨコハマ映画祭助演男優賞、天願大介監督「AIKI」02で報知映画賞と高崎映画祭の助演男優賞をそれぞれ獲得。三池崇史監督の名前を世界的に高めた主演作「オーディション」00でも個性的な演技を披露している。ARBは97年に再結成したが06年に石橋が脱退し、再び活動を停止した。