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60点以上が一応の及第点(もちろん私的な評価として)。
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VOD 556,147 226
テレビ 921,992 133
その他 158,343 21
鑑賞日 2025/03/14  登録日 2025/03/15  評点 67点 

鑑賞方法 その他/図書館 
3D/字幕 -/-
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人生で大事なもの

本作のタイトルにある「プロヴァンス」の地名は、1980年代後半バブルの時代に日本でも出版されたピーターメイルの著作を思い出された。
そのピーターメイルと本作の家督リドリースコットが旧知の間柄で自らプロヴァンスにブドウ農園をもつスコットが希少なワインのうわさ話を持ちかけメイルが小説化しスコットが映画化したということらしい。
その経緯を映画化したした方が面白そうだけど、本作は主人公がかつてプロヴァンスで唯一の親族である叔父と少年期を過ごした思い出と叔父からの教訓を振り返りながら、大人になってロンドンで金融市場で活躍する主人公が叔父の死を聞き忙しい中をプロヴァンスに戻り屋敷の処分を検討することから展開する。
これは多くの田舎出の人間が都会に出て、実家の処分に四苦八苦する姿がかぶるが、シャトーの広大で優雅な佇まいにヨーロッパの文化の豊かさを感じさせる。
主人公はロンドン=都会での競争社会での刺激からプロヴァンスの豊かな自然と穏やかで親密な人間関係を思い出し、更に初めて?のキスの相手と再会し人生で大切なものを再認識するという一種の大人のファンタジーが描かれる。
リドリースコット監督の多くの作品とは異なるスローペースで緊張感を感じない作品だ。
それがややもすると凡庸さと退屈を生むのも事実だが、全体としては悪い印象は残らない。
ただ金融市場の描き方が類型的すぎるのと主人公のラッセルクロウが適役なのかな?とちょっと違和感を感じたのは正直なところ。
主人公がプロヴァンスを選ぶのはわからんでもないが、もう一つ説得力が欲しかった。