新版・封神演義。

「ナタ転生」のアニメーションスタジオによる作品。中国では有名な「封神演義」を基にしながらも、欧米のSF設定も借りながら中国の神話の世界を独自の世界観としていて、10年くらい前の大味な中国製ファンタジーアニメとは明らかに別物に進化している。

2年ほど前に「新封神演義・楊戩」のタイトルで原語版が公開された時は上映期間の短さもあって見逃したため、この上映は待望していた。

映像表現は長けていて、古代とSFが結びついた世界観に魅力は感じるものの、おそらく本国の観客には浸透した「封神演義」に馴染みがないこともあり、感情移入もあまりできず。

3番目の眼が開くビジュアルは、同じく「封神演義」を題材にした「ドラゴン水滸伝」のブルース・リーのそっくりキャラとも共通。あれがヨウゼンだったのだろうか。

「ナタ転生」の第2作が、アジアのアニメとして新記録を打ち立てたということだが、中国アニメが日本でも人気を得るには、まだまだ時間がかかりそう。