キービジュアルだけを見ると、重厚な法廷ドラマの雰囲気が漂いまくり。実際にその通りなのだが、芳醇で濃密な家族ドラマでもある。法廷【Court】に君臨する判事にして、家という宮殿【Court】でも君臨する頑迷で封建気質の父親。そんな彼が息子たちにもたらしたアレコレ、そして息子たちが抱える対父親や兄弟同士のアレコレをジャッジするという二層構造な物語が巧くて憎い。いけ好かないが気になって仕方がない主人公に扮した、ロバート・ダウニー・Jr.の水を得た魚ぶりも最高。