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     KINENOTE DATA       前日比
会員数 54,726 1
総鑑賞データ数 7,059,891 588
総レビュー数 932,160 105
鑑賞方法別データ数
映画館 1,832,677 210
レンタル 596,819 8
購入 124,653 12
VOD 558,434 131
テレビ 923,407 79
その他 158,532 6

明日を創る人々

  • あすをつくるひとびと
  • ----
  • ----


  • 平均評点

    62.8点(15人)

  • 観たひと

    22

  • 観たいひと

    17

  • レビューの数

    6

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1946
公開年月日 1946/5/1
上映時間 82分
製作会社 東宝
配給 東宝
レイティング
アスペクト比
カラー/サイズ モノクロ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

キャスト

出演薄田研二 父岡本銀太郎
竹久千恵子 母きん
中北千枝子 姉娘よし子
立花満枝 妹娘あい子
森雅之 運転手堀誠三
椿澄枝 妻ちよ子
千葉一郎 照明係松井進
北沢彪 映画監督殿村
河野糸子 女優ふみえ
志村喬 劇場頭取住野
浜田百合子 踊り子黒田とき子
谷間小百合 踊り子木村しづみ
浅田健三 製鋼会社社員久米
清水将夫 課長小山
三谷幸子 はる子
香山みち子 きみ子
高峰秀子 

解説

東宝・東芸提携作品。

あらすじ

父は製鋼会社社員、姉娘は撮影所の記録係、妹娘はレヴュー劇場の踊子、その留守を守って母は貧しい家計を一人できりまわしている一家があった。その二階には郊外電車会社の運転手堀とその妻とがこれも貧しい世帯を守っていた。堀の会社もよし子の撮影所も生活改善のための争議が展開されている。父の会社は資本家のサボにより操業を中止し、近く大量整理を行うことになっていた。あい子の劇場では労働強化に対する不平の声が昂まっていた。母は物価高と、配給難で苦しんでいた。よし子は撮影所組合の婦人部の指導者で、地区の婦人団体と協力して深夜まで活躍していた。資本家をあくまで親としている父にはよし子の行動を叱っては見たが、自分の会社の馘首問題にはどうすることも出来なかった。堀も又過激な闘争員である。よし子の日頃の態度も堀の影響と誤解している父はその追い出し策を迫ったがそのため、父と娘の争いを生んだ。家庭的不平に満ちたよし子を慰め、力づけんとするものは照明係の松井と、劇場の内幕をだんだん覚って来た妹のあい子であった。父の会社も組合が結成されて資本家に挑んだ。なお自分の周囲がことごとく自分の考えとは逆に激しく動いて行くことに戦慄した。そして自分の考えが正しいのかどうか判らなかった。堀の子供が急病で死んだがその悲しみにもめげず争議に没頭する彼の逞しい精神に、一家のもの、特に父は感動した。そして父は今更のように勤労者の団結の力によって利益は擁護されるのを知り、よし子達の正しさをはっきりと知ることが出来た。あい子の劇場では永い間の封建的慣習のために踊子達の結束がうまく行かなかった。その時戸外から力強いデモ行進の歌が聞こえて来た。あい子が何気なしに見ると、そのデモ行進の先頭に父の姿があった。あの父が--あい子は叫んだ。こうした感動が劇場の踊子達を結束させるいい導火線となった。撮影所の交渉は決裂し従業員は生産経営管理に入った。交通争議も会社側の切崩しに苦戦となったが、堀もよし子もお互いに激励し合い応援し合った。そしてすべての闘争は勝利の日をむかえんとするのである。

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  • 鑑賞日 2023/03/08

    登録日 2023/03/08

    評点


    鑑賞方法 映画館/東京都/国立映画アーカイブ 



    『明日を創る人々』。岡本家の父(薄田研二)と長女(中北千枝子)と次女(立花満枝)、間借り人(森雅之)がそれぞれ勤務する会社での労働争議。東京製綱、不二撮影所、ミヤコ劇場、東都電鉄。東都電鉄の場面では大東急マークが写りこむ。モリマの部屋では二股ソケット利用、電気コンロへ給電。


  • 鑑賞日 2022/08/20

    登録日 2022/08/20

    評点


    鑑賞方法 映画館/東京都/国立映画アーカイブ 


    ネタバレ

    『明日を創る人々』。東宝マークの後に表示される数字「94」入のマークは何?。腕章には「ミヤコ劇場」、ラジオの労働ニュースでは「ミヤコレヴュー劇場」。上司(清水将夫)は岡本老人(薄田研二)を「字だけは上手いねえ」と褒める→本心はバカにしている。主役級の中北千枝子、まあるい顔。


  • 鑑賞日 2022/08/14

    登録日 2022/08/15

    評点 65


    鑑賞方法 映画館/東京都/国立映画アーカイブ 


    団結一家。 ネタバレ

    <生誕120年 映画監督 山本嘉次郎>の上映作品。

    製鋼会社に勤める父、映画会社に勤める姉娘、レビューの踊り子をする妹娘らがそれぞれ労働者として、あるいは仲間の苦境を見て労働争議に立ち上がる姿を描く。

    撮影所では藤田進、高峰秀子が俳優として参加しているが、彼らもまたスターというよりひとりの労働者として描かれている。森雅之は鉄道会社の運転手・堀さん役で登場。デモのシーンでは実際の映像を使っていると思われる。

    演出の一人としてクレジットされている黒澤明が自身のフィルモグラフィーから本作を外すよう指示したのは、有名な話だが、なぜ名前を載せる事態になったのかは知らない。

    後にアメリカで徹底的な赤狩りが行われるのだが、この時代の労働組合は終戦後のGHQの政策によるらしい。この辺りの不鮮明さが、プロパガンダ映画のように表現を表面的にしているような気がする。


  • 鑑賞日 2022/08/14

    登録日 2022/08/14

    評点


    鑑賞方法 映画館/東京都/国立映画アーカイブ 


    ネタバレ

    『明日を創る人々』。万国の労働者よ団結せよ、という話。月給220円で電気代が84円。魚の配給、4人分で7円28銭。不二撮影所、東京製鋼、東都電鉄、ミヤコ劇場。東都電鉄の集会場場面で大東急マークあり。撮影所組合が応援していたのは経堂駅前のようだ。ミヤコ劇場の練習場は日比谷映画にあるらしい。


  • 鑑賞日 2004/10/02

    登録日 2014/02/16

    評点 70


    鑑賞方法 映画館/東京都 


    エネルギッシュな作品

    東宝争議中の企画作品。黒澤は自作として認めていない。鉄鋼会社に勤める父(薄田)、姉が撮影所スタッフ、妹が踊り子。それぞれの勤務先で労働争議が発生、いつのデモになっていく。労組の考え方、勝つまで幾度でも再結成して闘う姿勢は説得力がある。現場の熱気が伝わってくるエネルギッシュな作品だ。


  • 鑑賞日 2004/09/14

    登録日 2012/12/29

    評点 50


    鑑賞方法 映画館/東京都/東京国立近代美術館 フィルムセンター 


    まぁソフト化は難しそうな作品 ネタバレ

    2004年9月14日、京橋フィルムセンターで鑑賞。

    個人的な意見だが、一言でいうと、「一度観たら、二度は観ないだろう作品」だと思った。

    操業中止となっている会社で人員整理が近そうだ、というくだりから物語が始まって、組合のデモなどを描いた映画で全く面白くない。

    共同監督に黒澤明がクレジットされていなければ観ない作品だった。

    ただ、高峰秀子が「高峰」として出演していたのは、嬉しい拾い物だった。