1991年。東西冷戦の終結と共に、CIAの作戦担当官として数々の伝説を築き上げてきたネイサン・ミュアー(ロバート・レッドフォード)も、引退の日を迎えようとしていた。そんな時に飛び込んできたのが、彼が育て上げたエージェント、トム・ビショップ(ブラッド・ピット)の危機を報じるニュース。中国で逮捕されたビジョップだが、米中関係融和の潮流から、上層部は見殺しにするつもり。1975年にユエ陥落後のベトナムで出会って以来、直接の交流は途絶えた今も師弟関係で結ばれている2人。またミュアーは、自分の職業倫理のせいで、ビショップが戦火のレバノンで心を通わせたNGO職員のエリザベス(キャサリン・マコーマック)との苦い恋を締めくくる結果になったことを気にしてもいた。そんなミュアーに残された時間は、在職中である1日だけ。そして彼はCIA上層部と渡り合う一世一代のオペレーションに取り掛かり、見事処刑寸前でビショップを救うのだった。