とある街で“なんでも代行屋”を営む紅次郎(竹中直人)。その事務所をある日、美しい女性が訪ねてくる。彼女の名前はれん(佐藤寛子)。街でバーを営む美しい母娘3人の末娘だった。“父の散骨時に一緒にばらまいてしまった形見のロレックスを探してほしい”。世捨て人のように生きてきた次郎だったが、奇妙に思いつつも、天使のように純粋なれんを放っておけず、依頼を引き受ける。しかし、それは次郎が、3人の女たちによる完全犯罪に巻き込まれてゆく入り口に過ぎなかった。その裏にあったのは、3人の女たちの欲望。そして、その先にはれんが抱えるさらにおぞましい闇があった。次郎はれんを救うため、彼女の闇に関わる、ある深い森へと導かれるように入っていく……。