1940~50年代、全米最強の労働組合指導者として絶大な権力で名声を高めると共に、悪名を轟かせたジミー・ホッファ(アル・パチーノ)。野心的で権力に飢え、犯罪活動に深く関与していたホッファは、1960年代に入ると陪審員買収、贈収賄、詐欺の罪で有罪判決を受ける。5年後、刑務所を出所し、かつての栄光を取り戻そうとしたホッファは、その傲慢さと突飛さから、犯罪組織の取り巻き連中と敵対。一方、裏ビジネスを隠れ蓑に暗躍する裏社会のボス、ラッセル・バファリーノ(ジョー・ペシ)は、退役軍人で冷酷な殺し屋フランク・シーラン(ロバート・デ・ニーロ)を犯罪地下組織へと導く。シーランとホッファの仲を取り持ち、友情を育むことを勧めるバファリーノ。だが、それがすべての人間を壊滅的な結果へと導いてゆく……。