フランス南西部の豊かな自然に囲まれた邸宅で、アンドレア(カトリーヌ・ドヌーヴ)は、夫のジャン、孫のエマと共に暮らしている。ある夏の日、70歳になった母アンドレアの誕生日を祝うため、しっかり者の長男ヴァンサン(セドリック・カーン)と妻マリー、2人の息子、そして映画監督志望の次男ロマン(ヴァンサン・マケーニュ)が恋人ロジータを連れてやってくる。家族が揃い、楽しい宴が始まったそのとき、3年前に姿を消した長女クレール(エマニュエル・ベルコ)が姿を現す。アンドレアはクレールをあたたかく迎え入れるが、他の者は突然のことに戸惑いを隠しきれない。案の定、情緒不安定なクレールは大きな火種をつくりだす。思い出の家をめぐる問題や複雑な親子関係、それぞれが抱える過去や秘密が次々に暴かれ、激しく感情をぶつけあう混乱の一夜が幕を開ける。