坂本大河(中山優馬)は、東京都の児童相談所の虐待対策班で働く新米児童福祉司。安定した職業に憧れて公務員試験を受けた結果、児童相談所に配属されたのだった。担当は虐待や発達障害、非行、子育てなどで問題を抱えた家庭。1人当たり40~50の家庭を受け持つ過酷な現実に晒されながらも、目の前の仕事に真っ直ぐ向き合っていた。そんな折、虐待を受けて一時保護所にいた4歳の少女・芽衣を、シングルマザーの母親の元に帰す現場に立ち会った翌日、芽衣が死亡する事件が発生。それを知ってショックを受けた大河は、上司の安川(前川泰之)から休養を取るよう命じられていたものの、芽衣が生前“家に帰りたくない!”と訴えていたことを思い出し、苦悩の末、辞表を手に職場へ。その時、電話が鳴り、“父親から虐待を受け、病院に搬送された6歳の増田星羅(太田結乃)の元へ向かってほしい”との指示を受ける。やってきた大河に星羅は“いまのパパはいらない……家に帰りたくない”と告白。だが、星羅の父・勝一(吉沢悠)は、星羅の傷は“娘が自分でやったこと”と虐待を否定した上、大河たちが星羅の一時保護を告げると、“星羅は私の娘だ!連れて帰る!”と怒鳴り始める。それでも、医師から“星羅の傷は、虐待によるものである可能性が高い”と聞いた大河は、星羅を一時保護所に預けることを決意。弁護士の秋庭詩音(夏菜)と共に虐待の事実を立証し、勝一とその妻・典子(灯敦生)の親権を停止しようと奔走するが……。