名門・法都大学ロースクールに通い法曹の道を目指すセイギ(永瀬廉)たちのクラスでは、『無辜(むこ)ゲーム』と呼ばれる模擬裁判を日々行っていた。クラスで起きた事件の罪を申し立てたい生徒が原告に、在学中に司法試験に合格した秀才の馨が主宰者になり、他のクラスメイトたちも参加者となって放課後の校舎裏の敷地に集合し、このゲームを催している。ある日セイギが16歳の時に殺人未遂の疑いで逮捕されていたという衝撃的な過去を暴くビラが撒かれ、セイギは告発者へ異議を申し立てるため、幼馴染であり現場近くに座っていた美鈴を弁護人に指名し『無辜ゲーム』を開く……。ロースクール卒業後、セイギは弁護士に、馨は大学に残り法学の研究者となり、それぞれの道を歩んでいたが、ある時、久しぶりに『無辜ゲーム』を開くと馨に呼び出される。学校の裏へ向かったところ、そこには馨の死体と、ナイフを手に放心する美鈴の姿があり、美鈴はセイギに弁護を頼んでからは口を閉ざしてしまう。この状況に翻弄されるセイギ。やがて封印されていた3人の秘密が暴かれていき……。