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眠る男(1996)

  • ねむるおとこ
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  • 平均評点

    66.4点(64人)

  • 観たひと

    105

  • 観たいひと

    10

  • レビューの数

    13

基本情報

ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1996
公開年月日 1996/2/3
上映時間 103分
製作会社 群馬県人口200万人記念映画「眠る男」製作委員会(製作会社 SPACE)
配給 SPACE
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ フィルム
音声
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督小栗康平 
脚本小栗康平 
剣持潔 
製作小寺弘之 
プロデューサー増澤空 
藤倉博 
撮影丸池納 
美術横尾嘉良 
音楽細川俊夫 
録音井上宗一 
照明山川英明 
編集小川信夫 
ネガ編集南とめ 
衣裳新井正人 
指揮高関健 
演奏群馬交響楽団 
監督補佐々木伯 
助監督武田秀雄 
スクリプター鈴賀慶子 
スチール網島徹 
映像効果アート・デュリンスキー 
美術補竹内公一 

キャスト

出演役所広司 上村
アン・ソンギ 眠る男・拓次
クリスティン・ハキム ティア
野村昭子 フミ
田村高廣 傳次平
今福将雄 キヨジ
八木昌子 オモニ
小日向文世 ワタル
瀬川哲也 いんごう爺さん
渡辺哲 大吾
蟹江敬三 床屋
平田満 平井
岸部一徳 チーフ
真田麻垂美 
太刀川寛明 リュウ
藤真利子 京子
左時枝 民子
高田敏江 
小林トシ江 中年の姑
中島ひろ子 若い嫁
風見章子 たけ
浜村純 郵便局の老人
銕仙会 
観世暁夫 

解説

山間の小さな町に暮らす様々な人たちの、四季を通じた日常の断片をつづったドラマ。監督は「死の棘」の小栗康平。主演は「Shall We ダンス?」の役所広司と、韓国のトップスターで「ディープ・ブルー・ナイト」の安聖基、そしてやはりインドネシアのスターで「チュッ・ニャ・ディン」のクリスティン・ハキム。群馬県が人口200万人到達を記念して、地方自治体としては初めて製作した劇映画である。第20回モントリオール世界映画祭審査員特別大賞、第47回ベルリン映画祭国際芸術映画連盟賞を受賞。96年度キネマ旬報ベストテン第3位、小栗が2度目の監督賞を受賞した。群馬県吾妻郡中之条町でロケされた。1995年12月2日より群馬県・前橋オリオン2にて先行上映。

あらすじ

山あいにある温泉町の一筋町。ここでは、様々な人たちが様々な暮らしを営んでいる。キヨジとフミの老夫婦の家には、山で事故に遭って以来、意識を失ったまま眠り続けている拓次という男がいた。フミは拓次を病院から引き取り、献身的な介護を続けている。拓次を毎日のように見舞うのは、知的障害を持つ青年・ワタルだった。感受性豊かな彼は、事故に遭った拓次の第一発見者でもあり、人一倍彼のことを心配していた。水車小屋には傳次平という老人がおり、自転車置き場と小さな食堂を経営するオモニに育てられている少年・リュウは、傳次平からいろいろな話を聞くのを楽しみにしている。町では、南アジアの国からやってきた女たちが、“メナム”というスナックで働いていた。そのひとりであるティアは、故国の河で我が子を亡くした過去を持っている。ティアは町の人たちと接するうちに、次第に町の暮らしになじんでいった。拓次の幼友達である電気屋の上村は、最近になって、小さい頃、拓次とよく遊びに行った山の奥にある山家のことを思い出すようになっていた。そこに誰が住んでいて、それが本当にあったのかどうかも定かではなかったが、独り暮らしの老婆・たけから山家が本当にあったことを聞いた上村は、もう一度そこへ行ってみたくなって仕方がなかった。冬が過ぎ、春が訪れ、やがて夏になり季節が巡ると、人々の生活にも少しずつ変化が見えた。寝たきりだった拓次はついに息をひきとってしまい、いんごう爺さんの提案で、“魂呼び”が試みられたが、それも空しい結果に終わった。しかしその後、神社で催された能芝居を観ていたティアが、森の中で死んだはずの拓次と再会する。不思議な体験をした彼女は、何かに導かれるように上村が探す山家へたどり着き、翌日、そこで上村と出会うのだった。ふたりは、涸れていると言われていた井戸に水が涌きでていることを知る。上村はブロッケン現象の起こる山頂で、拓次に人間の命について問いかけるのだった。そのころ町の温泉では、湯が以前に比べて熱くなったことや、最近、南の国の女たちを見かけなくなったことなどが噂されていた。

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