少年院から出てきた3人組が、東京でヤクザを殺そうとする仲間を助けにいくケンカドラマ。
主人公に魅力がない、全く共感もない作品でした。
別に少年院に入っていたのが悪いという訳ではない。
彼等はケンカは強いが精神的な弱さがあって、何かあるとクスリに逃げる。
そして、ブッ飛んだシーンを延々と見せられるので萎えるのです。
このレッドブリッジというタイトルは、主人公が子供の頃に育った施設の前にある赤い橋のこと。
これを渡る時は1人で生きていく、という風に施設の先生に言われたとのこと。
施設で一緒に育った女性が就職して結婚して妊娠してと真っ当な生き方に劣等感を抱くのはわからなくはないのですが、やりたい放題やっている主人公に人生の葛藤があるとは思えない。
善人にしろ悪人にしろ、信念のない連中に感情移入ができません。
この後に続編であるビギニングが上映される。
そちらを観ると、本作は蛇足で不要だと思いました。
また、上映順を入れ替えるべきと思いました。
さて、この日は舞台挨拶付き。
監督、手島優さん、とまるさやかさん(ビギニングに出演)が登壇。
手島さんは今回、初めての母親役で、かなり役作りをしたそうです。
息子と娘の写真を見ながら、産んだと暗示をかけたそうで、親としての責任感を思ったそうです。
また、劇中は真反対のため、あんな母親いる?なんてありました。
キャリーバッグを持って階段を降りるシーンは、バッグと段差が合わず、何度か落ちたそうです。
監督はラストに車の中でルパンのようにお金が舞うようなところを撮りたかったけど、諸事情で撮らなかったとありました。
監督が司会をしていたのですが、お腹が痛かったらしく、グダグダなトークショー。
台本を棒読みの監督が一番面白かったです。