現場の捜査員のために粉骨し、警察の組織改革に挑むなど、波乱に満ちた警察人生を歩んできた室井慎次(柳葉敏郎)は、27年前の“青島との約束”を果たせなかったことを悔やみ、警察を辞めて故郷・秋田に帰っていた。事件被害者や加害者家族の支援をしたいという思いから、タカとリクという2人の少年を引き取り、平穏に暮らしていた室井だったが、家の近くで他殺死体が発見される。同時に現れたのは、かつての猟奇殺人犯・日向真奈美(小泉今日子)の娘、日向杏(福本莉子)。東北の山奥には似つかわしくない、おびただしい数の警察官、ヘリや警察車両がやってくる。かつての同僚で今は秋田県警本部長の新城(筧利夫)に頼まれ、室井は警視庁捜査一家の若手刑事・桜(松下洸平)を助けて捜査に協力する。そんな彼のもとに、服役後に出所したリクの父親が訪ねてくる。