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     KINENOTE DATA       前日比
会員数 54,726 1
総鑑賞データ数 7,062,410 637
総レビュー数 932,629 114
鑑賞方法別データ数
映画館 1,833,476 213
レンタル 596,866 14
購入 124,684 11
VOD 559,021 120
テレビ 923,739 101
その他 158,585 10

事件

  • じけん
  • The Incident
  • ----

amazon


  • 平均評点

    71.4点(208人)

  • 観たひと

    317

  • 観たいひと

    20

  • レビューの数

    44

基本情報

ジャンル ドラマ / サスペンス・ミステリー
製作国 日本
製作年 1978
公開年月日 1978/6/3
上映時間 138分
製作会社 松竹
配給 松竹
レイティング
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ
音声
上映フォーマット

スタッフ

監督野村芳太郎 
脚本新藤兼人 
原作大岡昇平 
製作野村芳太郎 
織田明 
制作補吉岡博史 
撮影川又昂 
美術森田郷平 
音楽芥川也寸志 
松田昌 
録音山本忠彦 
松本隆司 
照明小林松太郎 
編集太田和夫 
製作進行平田一夫 
助監督大嶺俊順 
スチール赤井博且 

キャスト

出演永島敏行 上田宏
松坂慶子 坂井ハツ子
大竹しのぶ 坂井ヨシ子
佐分利信 谷本裁判長
中野誠也 野口判事
磯部勉 矢野判事
芦田伸介 岡部検事
丹波哲郎 菊地弁護士
山本圭 花井先生
渡瀬恒彦 宮内辰造
西村晃 大村吾一
北林谷栄 篠崎かね
加藤桂男 富岡秀次郎
森繁久彌 清川民蔵
乙羽信子 坂井すみ江
佐野浅夫 上田喜平
浜田寅彦 房次
夏純子 桜井京子
丹古母鬼馬二 多田三郎
早川雄二 天野巡査
当銀長太郎 女性ウィーク・リー記者/滝川
富永千果子 女性ウィーク・リー記者/山岸待子
穂積隆信 神奈川日報記者/田淵
山本一郎 米子雑誌の主人

解説

姉妹で一人の青年を愛し奪い合ったことからおこった殺人事件を中心に、現代の不安な青春の姿を描く、大岡昇平原作の同名小説の映画化。脚本は「危険な関係(1978)」の新藤兼人、監督は「八つ墓村(1977)」の野村芳太郎、撮影は「夜が崩れた」の川又昂がそれぞれ担当。

あらすじ

神奈川県の相模川沿いにある土田町の山林で、若い女性の刺殺死体が発見された。その女性はこの町の出身で、新宿でホステスをしていたが、一年程前から厚木の駅前でスナックを営んでいた坂井ハツ子であった。数日後、警察は十九歳の造船所工員・上田宏を犯人として逮捕する。宏はハツ子が殺害されたと推定される日の夕刻、現場付近の山道を自転車を押しながら下りてくるのを目撃されていた。警察の調べによると、宏はハツ子の妹、ヨシ子と恋仲であり、彼女はすでに妊娠三ヵ月であった。宏とヨシ子は家を出て横浜方面で暮らし、子供を産んで、二十歳になってから結婚しようと計画していた。しかし、ハツ子はこの秘密を知り、子供を中絶するようにと二人に迫った。ハツ子は宏を愛し、ヨシ子に嫉妬していた。その頃ハツ子には宮内というやくざのヒモがいた。彼女は宮内と別れて、宏と結婚し、自分を立ち直らせたいと思っていたのだった。ハツ子が親に言いつけると宏に迫った時、彼はとっさに登山ナイフをかまえて彼女を威嚇した。宏が一瞬の悪夢からさめ気がついた時、ハツ子は血まみれになって倒れていた。上田宏は逮捕され、検察側の殺人、死体遺棄の冒頭陳述から裁判が開始される。果たして本当に宏が殺人を犯したのかという疑問を含め、裁くもの裁かれるものすべてを赤裸々にあばきながら、青春そのものが断罪されていく。

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  • 鑑賞日 2024/09/03

    登録日 2024/09/03

    評点 85


    鑑賞方法 VOD/Hulu/レンタル/テレビ 



    公開じなみていたがこんなにおもしろいは思わなかった。


  • 鑑賞日 2023/07/02

    登録日 2023/07/02

    評点 80


    鑑賞方法 テレビ/無料放送/その他 


    再見したら豪華キャスト認識

    メインは丹波哲郎と芦田伸介の丁々発止なんでけど隅々までそれぞれいい味出してるなあ、森繁久弥とか山本圭とか綿引勝彦とか佐分利信もいいですね。演技の見本市みたいです。大竹しのぶも良かったです。裁判長を演じた佐分利信が一番印象に残ったです。次が森繁久弥,北林谷栄,西村晃、渡瀬恒彦、松坂慶子、の順かな、面白かったです。


  • 鑑賞日 2023/06/30

    登録日 2023/06/30

    評点


    鑑賞方法 映画館/東京都/神保町シアター 


    ネタバレ

    『事件』。法廷シーンの間に回想シーンを挿入していく。最後のどんでん返しはない。だんだん明らかになる事実。黒澤明の「羅生門」を思い浮かべる。チンピラ役の渡瀬恒彦がいいねえ、ラストでは違う女といる。愛する男を手中にできたヨシ子(大竹しのぶ)に怖さを感じる。証人の日当は1750円。


  • 鑑賞日 2023/03/06

    登録日 2023/03/08

    評点 80


    鑑賞方法 テレビ/無料放送/その他 


    大竹さんがすごい!

     いやぁ、豪華キャストで凄いなぁ。そんな中での、大竹しのぶさんの怪演、この人の役になりきる演技はいつ見ても素晴らしい。それにしても宏のクズさ、途中から分かってはいたが、どうしようもない奴だなぁ。


  • 鑑賞日 2023/02/18

    登録日 2023/02/18

    評点 80


    鑑賞方法 テレビ/有料放送/WOWOW 


    この頃の大竹しのぶさんの可愛さは忘れ難い(´∇`)

    1978年の映画。こういう重厚なテイストの日本映画って、この時期がもう最後だったかも知れないなあ。映像の肌ざわりも、後の日本映画からは失われていったもののように思う。佐分利信、芦田伸介、丹波哲郎といった昭和の名優たちが本当に良い演技を見せているし、法廷のシーンがほとんどの映画だけど、全く飽きさせない。また、若い大竹しのぶさんが、すごく可憐な表情の中に、ある種ファナティックなものを感じさせる眼が非常に印象的で素晴らしい。彼女のヌードシーンが拝めるのも今となってはお宝とも言える。あと渡瀬恒彦も実に上手い芝居をしているんだけど、永島敏行がひとり大根でかなり萎える。いずれにしても、これはかなりの傑作と思う。


  • 鑑賞日 2022/12/23

    登録日 2022/12/23

    評点 78


    鑑賞方法 テレビ/有料放送/WOWOW 


    また観た

    いま観ると、日本を代表する俳優さんたちが法廷という場で演技の火花を散らしている。すごいシーンの連続だ。その中でも大竹しのぶがそのベテラン俳優を手玉に取る演技には脱帽。
    法廷劇の傑作。


  • 鑑賞日 2022/11/08

    登録日 2022/11/08

    評点 70


    鑑賞方法 テレビ/有料放送/WOWOW 


    WOWOWで放送していたのを見始めたら引き込まれて最後まで観てしまった。

    松坂慶子、大竹しのぶ 丹波哲郎、芦田伸介などみんな若い。1978年公開。原作や脚本、演出がしっかりしていて安心してみれる、名作だと思う。


  • 鑑賞日 2022/09/23

    登録日 2022/09/23

    評点 60


    鑑賞方法 VOD/GyaO! 


    事実らしさの回想

    空撮の厚木から始まっている。週刊誌、法廷が見え、被告人上田宏(永島敏行)がズームとクロースアップによって現れる。そこには裁判長(佐分利信)もシンメトリの中心上部に座っている。法廷では微妙なライティングがなされ、傍聴席にはいくつの顔が見えている。訴状の朗読、証人の語り、岡部検事(芦田伸介)がいい声で起訴事実を述べ立てる。セピアの証拠写真のようなスチルが挿入され、突然、無音の死人ハツ子(松坂慶子)が動いて現れる。
    米軍のこと、農地のこと、少年法のことが説明され、新幹線、カブなどが、狂言回しの花井先生(山本圭)によって現れ始める。被害者の妹のヨシ子(大竹しのぶ)や母(乙羽信子)が背景としてみえ、証人席に立つ地元の有力者であり、死体の発見者である大村(西村晃)にも後ろ暗いところある。弁護士(丹波哲郎)は大村だけでなく犯行前の被告と被害者を目撃している老婆(北林谷栄)を問い詰める。ヒモの宮内(渡瀬恒彦)も赤いスーツを着て証人席に立つが、弁護士によってその悪と嘘が問い詰められていき、裁判長までが彼に興味を抱き出す。雨と雪と浮いた生活が回想される。
    茅葺屋根の田舎家である被害者らの坂井家にあった仄暗い過去も映像として現れてしまう。茅ヶ崎での宏の工場労働、宏とヨシ子の馴れ初め、ハツ子の店に通っていた建設労働者(丹古母鬼馬二)の記憶などが回想されていく。回想がきっかけとなって流麗な音楽が伴奏されていく。回想の映像の事実らしさと様々な証言の嘘らしさが対比されていく。黄色いカーディガンを羽織っている宮内は、回想の中で必死に自転車を漕いでいる。林の縁で宮内は寝転び、宏とハツ子をのぞいており、現場検証の際には裁判長がその宮内の姿勢をとり、クズと社会的権威が重なり合う。宏は思い出せない思い出を思い出しながら、ハツ子の表情を再現しようとしている。
    裁判長の前には記録の語源のような女性がタイプを打ちながら仕事に没頭している。湾岸の工場地帯の煙突からは煙が上がっている。ズームアウトとズームインが繰り返され、歌謡曲が回想を煽り、田舎の風景の片隅には双体道祖神が見えている。牢屋の中では、ちょっと面白い表情をして宏が泣いている。宏は丸坊主になって、接見室でしおらしいことを宣っている。


  • 鑑賞日 2022/08/12

    登録日 2022/08/12

    評点


    鑑賞方法 テレビ/無料放送/その他 


    芦田伸介さん!すてき

    どなたも法廷エエ声で よく喋らはる
    早口でも 聞き取り易いし助かります
    「危険なふたり」ジュリー!


  • 鑑賞日 2022/02/17

    登録日 2022/02/18

    評点 80


    鑑賞方法 VOD/GyaO! 


    都市周辺開発と若者の行動を含んだ法廷劇

    大岡昇平の原作小説は、そう遠くない昔に読んだのですが、なんとなく地味なイメージが残っていました。その原作をほぼ辿っていくストーリーではないかと思います。冒頭では法廷での芦田伸介の長いセリフから始まっていき、この映画が裁判所で争われる様子を描く法廷劇であることが理解され、裁判の様子と過去の事実の映像が交互に入っていく、淀みのない展開のサスペンスになっていました。法廷劇なので、華やかな印象はないのは原作と同じですが、犯人の宏に対する印象など、昔読んだ小説の印象とは微妙に違っていたように感じましたが、それは、読んだ後の時間の経過のよるものかもしれません。

    まずは、芸達者な俳優たちの表情や演技を楽しめる映画です。メインの登場人物は勿論、証言に立つメンバーがそれぞれ個性的です。渡瀬恒彦は面白いし、森繁久彌もなかなかうまい。そして松坂慶子と大竹しのぶの二人の女性の行動を中心に展開していきました。大竹しのぶの、演技している証人を演じる姿は圧巻です。佐分利信も要所要所で、話のポイントを示唆していきます。全体的に動きの少ない法廷での見せ方が大変よくできていて、面白い映画でした。精彩の無い男を演じる永島敏行は、なかなか難しいところですが、強烈な個性の女たちになすすべなく嵌っていった姿が演じられていました。宏は後悔していますが、もう少し経験と才覚があればという、実直な未成年なのでした。

    事件の舞台は、厚木周辺の山村。開発の波の中で変わりゆく、都市近郊の田舎です。新宿との距離感が世代や状況によって変わっていく感じが、当時をよく表していると思います。度々出現する小田急は、千代田線直通の電車も見えましたが、そのまま行けば都心まで一直線。そこに、急速に周辺部に拡大していく都会と、山村が残る田舎の対比がありました。調べてみると、この長後駅は江ノ島線の相模大野~藤沢間で最初で唯一の急行停車駅。しかし、今では新興の他社線接続駅である湘南台に大きく水をあけられ、快速急行の通過駅となってしまいました。時の流れと開発の変遷が伺えるのでした。