久しぶりの再見。感想は初見時のもの。
今岡信治脚本、サトウトシキ監督作品。このコンビになってから、サトウ監督の作風が若干変わったようにも思えるが、僕は久しぶりに楽しんだ。
団地の空き部屋に入って隣の音に耳を澄ますと、昼間からあえぎ声が聞こえる。旦那の留守に奥さんが浮気をしているのだ。聞いている同じ団地の奥さんと、浮気をされている旦那が、ふとしたことで知り合い、逢瀬を楽しみ、いつしか寝てしまう。奥さんも、旦那が構ってくれなくて、欲求不満だったのだ。昔に戻りたいという他愛もない願望を浮気にすり替え、逢瀬を楽しむのだが、それが夫にばれてしまい、奥さんは家を出る。しかし、旅先の旅館でとことん男と寝た後、再び夫の元に戻ってくる。ラストで、昔の服を着て待っていた夫とダンスを踊るシーンがとてもまぶしい。
夫に対する不満、浮気といったお決まりのパターンの中で、夫婦とは何かをさりげなく浮き彫りにしてくれる。やっぱり、サトウトシキはうまい。