ベルナデット・シラクは、夫ジャック・シラク(ミシェル・ヴュイエルモーズ)を大統領にするため、常に影で働いてきた。ようやく大統領府であるエリゼ宮に到着し、自分の働きに見合う場所を得られると思っていたが、夫やその側近、そして夫の広報アシスタントを務める娘娘クロード(サラ・ジロドー)からも「時代遅れ」「メディアに向いていない」と突き放されてしまう。そんな彼女のために派遣されたのは、かつては知事を夢見ていた宮殿の職員ベルナール・ニケ(ドゥニ・ポダリデス)だった。他に頼りのないベルナデットは、彼の「ご自分を解放すれば、道は開けます」との言葉を胸に、ひたすら邁進。「メディアの最重要人物になる」という、華麗にして唯一無二の復讐計画をスタートさせる。やがて時代と寄り添い、ポジティブに変化し発信を続ける彼女の姿に、国民が熱い視線を寄せ始める……。