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     KINENOTE DATA       前日比
会員数 54,723 0
総鑑賞データ数 7,048,460 589
総レビュー数 929,966 176
鑑賞方法別データ数
映画館 1,828,994 218
レンタル 596,651 13
購入 124,514 5
VOD 555,658 117
テレビ 921,674 85
その他 158,303 15

アクト・オブ・キリング

  • あくとおぶきりんぐ
  • THE ACT OF KILLING
  • THE ACT OF KILLING

amazon


  • 平均評点

    73.9点(375人)

  • 観たひと

    563

  • 観たいひと

    92

  • レビューの数

    80

基本情報

ジャンル ドキュメンタリー / 社会派 / 戦争
製作国 デンマーク ノルウェー イギリス
製作年 2012
公開年月日 2014/4/12
上映時間 121分
製作会社 (制作プロダクション ファイナルカット・フォー・リアル)
配給 トランスフォーマー
レイティング 一般映画
アスペクト比 アメリカンビスタ(1:1.85)
カラー/サイズ カラー/ビスタ
メディアタイプ ビデオ 他
音声 5.1ch
上映フォーマット デジタル

スタッフ

キャスト

(C)Final Cut for Real Aps, Piraya Film AS and Novaya Zemlya LTD, 2012

解説

1960年代にインドネシアで行われた大量虐殺の加害者たちにその再現をさせながら、彼らの心中や殺人の実態に迫るドキュメンタリー。製作総指揮に「フォッグ・オブ・ウォー マクナマラ元米国防長官の告白」のエロール・モリス、「フィツカラルド」のヴェルナー・ヘルツォークが名を連ね、山形国際ドキュメンタリー映画祭最優秀賞、全米批評家協会賞最優秀ドキュメンタリー賞など全世界50以上の映画賞を受賞している。

あらすじ

1965年インドネシア。スカルノ大統領(当時)親衛隊の一部がクーデター未遂事件を起こし、クーデターの収拾にあたった軍部のスハルト少将らは、事件の背後にいたのは共産党だとして、西側諸国の支援も得ながらインドネシア各地で100万規模の人々を虐殺。その実行者たちは、いまも“国民的英雄”として楽しげに暮らしている……。アメリカ人映画作家ジョシュア・オッペンハイマーは、人権団体の依頼で虐殺の被害者を取材していたが、当局から被害者への接触を禁止され、対象を加害者に変更。北スマトラ州の州都である大都市メダンで虐殺の実行者たちを取材中、彼らが嬉々として過去の行為を再現して見せたのをきっかけに、殺人を好きな形で再現し映画にすることを提案する。まるで映画スター気取りで当時の殺人の様子を詳細に演じてみせる男たち。だが、その再演は彼らにある変化をもたらしていく……。

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  • 鑑賞日 2023/02/05

    登録日 2023/02/07

    評点 85


    鑑賞方法 選択しない 


    考えさせられた。

    人を殺していることを英雄として目を瞑り続けた人間が、映画の最後に心の蓋をとって恐怖に震える映画でした。最後の嘔吐のシーンが過去の自分を拒絶しているようで強烈な映画でした。自分も目を瞑り続けている何があるのではないかと怖くなりました。


  • 鑑賞日 2021/10/27

    登録日 2021/10/28

    評点 85


    鑑賞方法 選択しない 


    思惑通り

    最後凄い事になった、と言うか理想的な終わり方になった作品ですね。
    監督はこれを描きたかった訳で思惑通り。
    それを考えると凄いなぁ。

    ヘルツォークが製作携わってるという事で、まだ頑張ってるんだなぁと懐かしさも合わせて+5点。
    入れ歯をはめるシーンは貴重だったし、自分はそうならない様に歯を大事にしようと思った。


  • 鑑賞日 2020/09/02

    登録日 2020/09/02

    評点 68


    鑑賞方法 VOD/U-NEXT 


    ネタバレ

    ・虐殺の加害者に当時の殺害の様子を自ら再現させるという、意欲作であり、問題作
     であり、監督の挑戦でもある 心意気と事実を世に出すことにまずは称賛
    ・共産主義者の行き過ぎた迫害がジェノサイドを生み、取り締まる側のある種高揚感が
     止められない現実となるように感じる
    ・当時の悪事をなんとも思わない現在の当事者 胸を張って当時の事を語ったり、現代
     に再現するために、一般市民を使った撮影 ただただ不快で狂っている
    ・見どころは最後の5分 アンワルが自ら被害者役を演じ、苛烈な取り締まりから絞首
     されるシーンを自ら見て初めて感じる自念の涙 殺害していた屋上での嘔吐 この
     2シーンを撮る為に監督は巧みに進めてきたのだと感じた 逆にこのシーンにたどり
     着けないラストであれば、とんでもない狂ったプロパガンダ
    ・監督が演者から名前で呼ばれ、信頼を得られているのはとにかくすごい


  • 鑑賞日 2014年

    登録日 2020/05/25

    評点 70


    鑑賞方法 映画館 

    字幕


    ひとごとではない

    軽々と一線を飛び越えて信じがたい蛮行が行われたのに驚愕するが、その一線は我々にとってもそう越えがたいものではないなと。多くの人の声援を受けて悪を懲らしめるのは本当に気持ちいいんだよ。


  • pp5

    鑑賞日 2014/04/21

    登録日 2019/04/01

    評点 75


    鑑賞方法 映画館 

    字幕


    表裏一体の地続き ネタバレ

    人を殺したことを誇らしげに語り、嬉々としてそれを再演する主人公たちの罪意識の無さに愕然とする。そんな残酷な虐殺者としての顔とは裏腹に、子や孫を慈しむ父や祖父というありふれた家庭人としての顔との激しい落差に目を奪われる。

    自らの内奥に様々な葛藤や違和感を孕みながらも、その相反する両極が一人の人間の中に陰影深く混在する不条理な様態に、善悪と愛憎、普通と異常は表裏一体の地続きであることを改めて実感させられた。また、時代の大勢次第では善人にも悪人にも成り得るそんな不確かな人間存在の危うさを目の当たりにすると、同じ状況下に置かれたなら、自分も同じようになるかもしれない、と自戒の念が込み上げてくる。

    歴史は強者のものだと居直ることで、加害者たる自身の立場をわきまえない無神経な傲岸さに呆れ、強大な権力をバックに個人を圧殺する体制側の理不尽な暴力におぞましさを覚える。そして、時の政府と結託したメディアの作り出す大義名分にたやすく乗じることで、ブレマンたちの非道な悪行を許し支持する市民たちもまた、少なからずも同罪であることを再認識。

    一人を殺せば犯罪者だが、たくさん殺せばヒーローになる。C・チャップリンの名作「殺人狂時代」に込められた、そんな禍々しいメッセージそのままを見事に表出した戦慄のドキュメンタリー映画であった。それにしても、演じることで徐々にと人間性を取り戻すアンワルはまだしも、まったく悔いることのない他の人々の精神構造は一体全体どうなっているのやら・・・。悪を行うのも自由だとすれば、自由とは尊いものであると同時に何とも厄介なものでもある。

    あと、日本はもとより世界各国は自前の「アクト・オブ・キリング」を作るべきで、国家として行った自国の負の歴史を猛省すれば、少しは風通しの良い世の中になると思うのだが。


  • 鑑賞日 2014/06/14

    登録日 2019/01/03

    評点 90


    鑑賞方法 映画館/群馬県/シネマテーク高崎 

    字幕


    熱にうなされ、熱から覚める

    主義主張があり
    変えたい現実と変えたくない現実がある。
    話し合いは平行線で、解決の道はコレしかない。

    そうやって生まれた英雄と、英雄的行為によって守られた生活。
    その時はきっとコレしかないと突き進み
    その時はきっと誰もが熱にうなされるように動いていたんだろう。

    時は過ぎ、英雄は英雄のまま。

    気軽に投げかけられた『映画を作ってみないか?』

    英雄は自分の英雄的行為が記録に残ることを喜んだでしょう。
    そしてその中で作り上げられていく作品。
    ワンシーン、ワンシーンを撮影していく中で感じていく違和感。
    作り上げられた作品を見ることで感じる違和感。

    本当に俺は英雄なのか?

    あの時俺たちがやってきた事は本当に正しかったのか?

    熱から覚めたその頭が、その心が感じる痛み………
    オレは本当に英雄だったのか?
    単なる殺戮者じゃないのか?

    心が、身体が感じる痛みが、罪の意識を呼び覚ます。


    東西冷戦の起こした悲劇の一つなんでしょう。
    でも、そんな枠組みなんて実はどうでもいい事。
    戦いが生み出す人の残虐さ。
    それらが全て正義だと信じられていたこと。
    でなきゃ英雄だなんて言われない。

    人を殺すことが正義で、多くの人を殺した事で英雄だと言われる。

    でも、もし、殺される側が私だったら…
    でも、もし、殺される側が私の家族だったら…

    演じてみて初めてわかった被害者たちの心、被害者遺族たちの心。
    それが理解できただけでも遥かな前進。


    そして、これを見る私たちが感じなきゃいけない事………
    それは今さら語る必要はないでしょう。
    この作品を見ればわかる。
    そして、自分たちが何をしなければならないのかを考えよう。
    答えなんか見えないその先に、より良い社会が待っているはずだから…


  • 鑑賞日 2018/06/10

    登録日 2018/06/10

    評点 65


    鑑賞方法 レンタル/神奈川県/TSUTAYA/TSUTAYA 日吉中央通り店/DVD 

    字幕


    ドキュメンタリー?

    インドネシアの政変で勝利した側が、それを映像化すると言う事実を撮る変わったドキュメンタリー。過去にいろいろな国でも発生した内戦の一つだが、勝った側が自分たちにいい法律を作り正当化するという歴史的不条理。


  • 鑑賞日 2015/10/05

    登録日 2016/11/01

    評点 82


    鑑賞方法 選択しない 


    虚構を通じて真実を浮き彫りに

    ドキュメンタリーなのだが、撮っているのが虚構の映画制作のプロセス、しかしその作品の題材は実際の虐殺の史実で、さらに演じる役者はその当事者(虐殺者)という、虚実入り乱れた複雑な構造。これらの役者たちは最初は当事者意識なく虚構としての映画を撮っているつもりなのだが、そのプロセスのなかで否応なく過去の真実と向き合うことになる。虚構を通じて真実を浮き彫りにするフィクションの力をドキュメンタリーで応用する手法には感心する一方、結局、被写体をだましているという後ろめたさもぬぐいきれない。それが極悪人であったとしても。


  • 鑑賞日 2015年

    登録日 2016/09/12

    評点 1


    鑑賞方法 レンタル 

    字幕


    そもそもな話

    映画の完成度がどうこうではなく、制作側と観ているこっち側の価値観があまりにも違いすぎているため、まともな視点を置くことができない。内容も何もかも異色。こういう映画があるということも、頭に入れておいたほうが良い。


  • 鑑賞日 2016/03/19

    登録日 2016/06/18

    評点 75


    鑑賞方法 レンタル 

    字幕


    良質だけど、観てて胸くそ悪くなる

    ドキュメンタリーとしての価値はすごく高いが、とにかく胸くそ悪くなる要素しかないので観てて辛い。人を殺す、レイプすることを楽しそうに何の罪悪感もなく語る男達。世の中こんな人間ばかりではないのは分かっていつつ、一定数こういう類の人間も存在するのだという事実に絶望するしかない。主要キャストの一人が最後に罪悪感に目覚めるが、「そんな程度の罪悪感では温すぎるよ!」と言ってやりたくて仕方なかった。