理由のない怖さ

　取調室のシーンでようやくニコラス・ケイジだったんだとわかりましたが、それまでは気が付きませんでした。悪魔の目的が何なのか、どうやってロングレッグスにそれを吹き込んだのか。どうしてその一家が標的にされたのかが全くわからない、つまり次が誰になるのかわからないと言う恐ろしさかな。たとえ生き残ってもキャリー・アンのようになったりリーの母親のようになったり、標的になったらどうあっても逃げられない。悪魔ということになっていたけど、呪いでもいいのかもしてない。しかし呪いなら呪われる理由がありそうだけど、いろいろ関連をリーは探りそれなりの結論を出していたけど結局わけのわからん関連だったしそれにいかほどの意味があると言うのだろう。リーの直観力は悪魔に生かされたからなんだろうか。そしてあの人形を撃ち抜いて黒い靄がリーから出て気を失ったけど、あれは悪魔の呪縛から逃れたということなんだろうか。それとも生気を抜かれてしまったんだろうか。目覚めても悪魔の声とも思えるロングレッグスの声が聞こえてきたことを考えると、悪魔の呪縛からは逃れられていなかったのかな。とすればこの先リーはどう生かされていくんだろう。そしてロングレッグスのような輩はアメリカ全土のどこにいてもおかしくない。教会からと言われても変な人形は受け取らない日本だと、別の新興宗教なんかでなければこういった事件は起こらなそうなのでちょっと安心ですね。

あらすじ：新人FBI捜査官リー・ハーカー。犯人潜伏場所を直感で特定。応援要請を進言するが先輩のバディは不用意にドアをノックし部屋に入るが射殺されてしまう。上司のブラウニングに呼ばれ、30年間で10件に及ぶ不可解な一家殺人事件の捜査に加わるよう要請されカーター捜査官とバディを組む。それらは一家心中で片づけられる事件で、父親が一家を惨殺し自殺したというものだったが、いずれの事件も外部から何者かが侵入した形跡もなかったのに、解読不能な文字列とロングレッグスのサインが書かれた紙が残されていた。共通点として誕生日が14日の娘がいることだった。リーは捜査資料を渡され、それらを整理していく。リーが疲れて家に帰り母と電話していた時侵入者の気配を感じ銃を手に警戒したが侵入者はいなかった。しかしテーブルの上にロングレッグスの署名が書かれたバースデイカードが置かれていた。その手紙により暗号解読が出来るようになったリー。悪魔との関連やシンボルなどから20年前に起きたカメラ農場一家の事件にヒントがあると直感したリーはカーターと共に農場を訪れ納屋の床下に精巧に作られた少女の人形を発見する。鑑識で調べたが黒い金属の球体が封入されていた以外特に危ないものは確認できなかった。カメラ事件の生き残りであるキャリー・アンが入院している精神病院を訪れたが、キャリー・アンはロングレッグスに心酔していた。かつてリーが自宅を訪れた変なおじさんのポラロイド写真を撮っていたことを思い出し、これを探し出す。彼こそがロングレッグスだと確信したが、彼はFBIにあっさり投降しリー捜査官を指名。たとえロングレッグス本人だとしても殺人の証拠は一切なかったためこのままで起訴することは無理だったためリーに尋問が任される。しかしいくつかの言葉を残しロングレッグスはサタン万歳と叫び顔面を強く机に打ち続けることで自殺してしまう。そこへキャリー・アンが自殺したという知らせも入る。いずれの事件も共犯者がいると直感したリー。手掛かりを求め上司のブラウニングと共に母のもとを訪ねる。実家には一人で入っていき母を探すが不在だった。すると窓の外、車で待機していたブラウニングをライフルで射殺する母の姿が見えた。銃を構え母のもとへ。母の傍のリーそっくりの人形の頭を打ち抜くと、リーの頭から黒い霧がでて気絶する。そして9歳の誕生日を前にロングレッグスが自宅を訪れ、リーが死ぬのか自分の言いなりになるのかどちらかを選べと言うロングレッグスに恐怖を覚えた母が言いなりになったことを思い出す。人形作家のロングレッグスは悪魔を封入した精巧な人形を作り、シスターに扮した母がその人形を教会からの贈り物として標的の一家に届けていた。人形が家庭内に入れば後は人形の呪いが一家を殺すだけだった。リーは電話の着信音で目を覚ます。電話の声はロングレッグスでミス・ルビーの誕生日会に遅刻だよと言う。ルビーはカーター捜査官の娘の名前だった。リーはカーターの家に急行したがすでに母が人形を渡した後だった。リーは妻を殺しルビーに手をかけようとした。リーは母とカーターを射殺。ルビーが抱く人形を撃ち抜こうとしたが弾切れだった。