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日本沈没(1973)

  • にほんちんぼつ
  • The Submersion of Japan
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  • 平均評点

    70.4点(458人)

  • 観たひと

    726

  • 観たいひと

    18

  • レビューの数

    108

基本情報

ジャンル パニック
製作国 日本
製作年 1973
公開年月日 1973/12/29
上映時間 140分
製作会社 東宝映像=東宝映画
配給 東宝
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ
メディアタイプ フィルム
音声 モノラル
上映フォーマット 35mm

スタッフ

監督森谷司郎 
特技監督中野昭慶 
脚本橋本忍 
原作小松左京 
製作田中友幸 
田中収 
撮影村井博 
木村大作 
美術村木与四郎 
音楽佐藤勝 
録音伴利也 
照明佐藤幸次郎 
編集池田美千子 
衣裳百沢征一郎 
製作担当者森知貴秀 
助監督橋本幸治 
特技スチル田中一清 
スチル石月美徳 
特技撮影富岡素敬 
特技美術井上泰幸 
特技照明森本正邦 
合成三瓶一信 
光学撮影宮西武史 
操演松本光司 
石膏安丸信行 
特技製作担当者篠田啓助 
特技助監督田淵吉男 
特別スタッフ・地球物理学(東大教授)竹内均 
特別スタッフ・耐震工学(東大教授)大崎順彦 
特別スタッフ・海洋学(東大教授)奈須紀幸 
特別スタッフ・火山学(気象研究所地震研究部長)諏訪彰 
特別スタッフ・作家小松左京 

キャスト

出演藤岡弘 小野寺俊夫
いしだあゆみ 阿部玲子
小林桂樹 田所博士
滝田裕介 幸長助教授
二谷英明 中田
中丸忠雄 邦枝
村井国夫 片岡
夏八木勲 結城
丹波哲郎 山本総理
伊東光一 外務大臣
松下達雄 通産大臣
河村弘二 建設大臣
山本武 運輸大臣
森幹太 防衛庁長官
鈴木瑞穂 科学技術庁長官
垂水悟郎 総理府長官
細川俊夫 官房長官
加藤和夫 三村秘書官
中村伸郎 野崎特使
島田正吾 渡老人
角ゆり子 花江
梶哲也 海洋学者
稲垣昭三 調査団員
内田稔 調査団員
大木史朗 調査団員
吉永慶 気象庁技官
宮島誠 巽丸船長
大杉雄二 航海士
神山繁 吉村運行部長
高橋昌也 山城教授
近藤準 大泉教授
竹内均 竹内教授
石井宏明 科学技術庁技官
今井和雄 総理府係官
早川雄三 防衛庁統幕議長
中條静夫 本部委員
名古屋章 DI公安係
斉藤美和 総理夫人
新田昌玄 小野寺の兄
大久保正信 老人
アンドリュー・ヒューズ オーストラリア首相
ロジャー・ウッド オーストラリア高官
大類正照 TV司会者

解説

日本海溝の異変から日本列島が沈没すると予測した博士を中心に、日本民族救出のためのプロジェクト・チームが秘密裡に結成され、活動する様と、列島が大異変をくり返しながら沈没するまでを描く。脚本は「現代任侠史」の橋本忍、監督は「放課後」の森谷司郎、撮影は「日本侠花伝」の村井博と、木村大作がそれぞれ担当。

あらすじ

海底開発KKに勤める深海潜水艇の操艇者・小野寺俊夫は、小笠原諸島北方の島が一夜にして消えた原因を突きとめようと、海底火山の権威、田所博士、幸長助教授らとともに日本海溝にもぐった。潜水艇“わだつみ”が八千メートルの海底にもぐった時、彼等は異様な海底異変を発見した。深海には、幅広い溝が果てしなく延び、乱泥流がもくもくと噴出していた。この巨大な暗黒の中で、いま、何かが起りつつあった……東京に帰った小野寺は、自由奔放に生きる伊豆の名家の令嬢・阿部玲子と会った。そして、湘南の海岸で二人が激しく抱擁中、突如、白い閃光が夜空を走った。伊豆天城山が爆発したのだ。そして、それを追うように、三原山と大室山が噴火を始めた。小野寺と幸長助教授は、ふたたび田所博士に呼び出された。田所はなぜか、日本海溝の徹底した調査を急いでいた。内閣では、山本総理を中心に、極秘のうちに地震問題に関する学者と閣僚との懇談会が開かれた。出席した学者たちは楽天的な観測をしたが、一人、田所博士だけが列島の異常を警告した。しかし、この意見は他の学者に一笑に付されてしまった。懇談会から十日ほどたったある日、田所博士は渡という高齢の老人に会った。渡は政財界の黒幕として君臨し、今もなお政治の中枢になんらかの影響力を持つという人物だった。別れぎわ、老人は田所に、科学者にとって一番大切なことは何か、と尋ねた。「直感とイマジネーションです」と田所は即座に答えた。それから一週間後、内閣調査室の邦枝という男が田所博士を訪れ、列島の異変への調査を依頼してきた。田所博士は、幸長、小野田、邦枝、そして、情報科学専門の中田らを加えてプロジェクト・チームを結成し、D計画を設置して、異変調査の“D1計画”を秘密裡に始動させた。全員は、フランスより購入した高性能の深海潜水艇“ケルマディック号”に乗り、連日、日本海溝の海底調査に没頭、調査が終了した頃には疲労困憊の極に達していた。やがて田所博士は、調査結果を発表するために、D計画全員に招集をかけた。最新高性能のプラスティック・スクリーン、プラスティック・ボードに浮び上った日本列島を前にして、現在の列島構造の状況を長時間にわたり説明した。そして結論は、日本列島の大部分は海底に沈む……凍りついたような沈黙が部屋の中に満ち、全員の表情は堅くこわばっている。その沈黙を被り、“第二次関東大震災”の勃発が知らされた。東京では丁度ラッシュのピークが始まろうとしていた時に、大地震が起きた。電車の脱線、追突、車の衝突が続発し、地下鉄・地下街は一瞬にして停電、処によっては泥水が流れ込み、首都圏は想像を絶するパニック状態に陥り、まさに地獄と化した。そんなある日、田所博士が、テレビに出演し、日本は沈没すると発表してしまい、同席していた教授を激論の末、殴打する、という事件が起こった。興奮するD計画本部。あれ程、皆がひた穏しにしていたことを、中心的存在の田所博士が暴露してしまったのだ。だが、これは、列島沈没というショックを多少でも和らげて国民に意識させようという陽動作戦で、博士自身が、その狂言を買って出たのだった。その頃、山本と渡との間で秘かに、一億国民の国外大移住“D2計画”の話し合いが行なわれていた。小野寺は母の急死により大阪に帰った。兄と別れた後、意外にも玲子と再会した。一年半前から玲子は小野寺を捜し求めていたのだった。その夜、二人は空港ホテルの一室で結ばれる。一方、D計画本部では遂に恐るべき事実が判明した。日本列島は後10ヵ月後に急激な沈下が始まるというのである。翌日、総理官邸では、緊急臨時閣議が開かれ、日本国民の海外移住について、審議された。そして、マスコミ関係の社長・論説主幹を集め、山本総理より状況が説明され、一週間後の発表まで報道管制がひかれた。事態がここまで明白に、しかも切迫した今、一操艇者の小野寺にとっては、なすことはなにもないように思われた。小野寺は玲子とともにスイスへ移住することを決意した。小野寺の出発する日、山本総理は、宇宙衛星を通じて全世界に向けて、列島沈没を報道した。時を同じくして、富士山が本格的な噴火、爆発を始め、箱根、御殿場での避難が始まったという連絡が入った。その時、小野寺に電話が入った。小田原近くで、富士山の大噴火のために立往生してしまった玲子からだった。「もしもし!」受話器の向こうにザァザァというひどい雑音が聞こえた。必死になって声をはり上げる玲子の声にかぶさるようにゴーッという山鳴りのような響きが聞こえ電話が切れた。小野寺は気狂いのように受話器を叩きつけ部屋を突び出した……。この日から日本各地で火山が爆発を開始、日本列島はズタズタに引き裂かれ、急速に沈下を始めた。この間にも“D2計画”は急ピッチで進められ、世界各国に特使が飛び、日本国民の避難交渉が進められた。アメリカ、ソ連、中国から救助の手がさしのべられ、続々と国民は沈没していく列島から避難していった。やがて、四国が、東北が、北海道が次々と裂けていき、やがて、日本列島はその姿を海中に没した……。

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